足立区最大「北千住駅」には何がある? 東西縦横に伸びる商店街&徒歩圏内に銭湯6軒のザ・下町!
東武伊勢崎線や日比谷線などさまざまな路線が乗り入れ、駅ビルの巨大さで有名な足立区の「北千住駅」。通学や通勤での乗り換え利用者は非常に多い駅ですが、降りた先の街中には何があるのか。この記事で詳しく紹介します!
駅東口から徒歩10秒の大学&学生街
北千住駅西口に戻り、構内を渡って東口に移動します。こちらにはデッキなどはなく、
階段を降りた先はもう商店街! 西口の商店街よりもいっそう下町色、ローカル色が強い、にぎやかな街並みです。
そんな東口駅前に2012年開設されたのが、「
東京電機大学 東京千住キャンパス」。100周年記念キャンパスとも呼ばれています。
建物は1〜5号館まであり、大学のど真ん中を「電大通り」が突っ切っているという、かなり思い切った構成。校舎の直角なデザインがスタイリッシュです。
また1号館1階の外向きの場所では、一般利用も可能な「
イタリアン・トマト CafeJr.」も営業しています。キャンパス見学ついでにひと休みするのにちょうど良さそうですね。
なお、北千住駅の東口には、他にも
足立学園中学校・高等学校や、
足立区立千寿常東小学校などがあり、学生街としての雰囲気も色濃く感じられます。
個性的なお店がずらり
大学を後にして商店街へ戻りましょう。北千住駅の東口から広がる「
学園通り旭町商店街」(以下、学園通り)には、安価な町中華やスーパーマーケットのほか、よーく見ると妙に個性的なお店が点在していることに気付かされます。
ハワイアンでラム肉なカフェや……
「
ボイン」なる名前とフォントがインパクト大な高級食パンのサンドイッチ屋さんに……
コーヒーとスナックの「
バナナ」など、他の商店街ではあまり見ないタイプの店舗がそこかしこにありました。若くて活気ある学生さんが主に利用する街だけあって、店舗側も若い活力とアイデアのあるチャレンジャーが入りやすい風土なのかもしれません。
迷路のような柳原地区で見つけたもの
学園通りを抜けた先は雰囲気が一転し、細い路地や抜け道が複雑に絡み合う中に一軒家が延々と続く、足立区柳原の住宅街へ入っていきます。
頭上の街灯をよく見ると「
柳原商栄会」の表示が。実はここも「商店街」なのです。
歩いている途中で、パン屋の前にワゴンを置いて営業しているコーヒーのテイクアウト店舗を発見しました。こちら「
あなたのとなりのコーヒー」は北千住の東側で、移動する小さなコーヒー焙煎所を営んでいます。
ワゴン内にいらっしゃった店主さんにお話を聞いたところ、30年ほど前までは、この柳原商栄会も名前通りに「栄」えていたそうです。現在は道の左右を見ても大半は普通の住宅ばかり、商店らしき建物があってもシャッターを下ろしているなど、商店街らしい面影は希薄になってしまいました。
その一方、近くにある「
稲荷寿し 松むら 千住支店」の稲荷寿司はその味の良さで愛され、遠方からもお客が訪れるそうです。「あなたのとなりのコーヒー」が店先を間借りしている「
パン工房 かわぐち」も創業60年以上になる名店で、地域の人々に愛されているとのこと。長い伝統と地域の絆に支えられたお店が、この地域ではまだ現役で活動中です。
「あなたのとなりのコーヒー」店主さんにお礼を言い、お店を後にしてしばらく散策してみます。
なんだか鬼ばかりの世間を渡っていそうな「
幸楽」というお店を発見。
居酒屋「
さん角」は交差点近くの文字通り三角地帯にあるお店。以前よりは探しづらくなったとしても、この地域でまだまだ「商栄」の火は消えていないようです。
迷路のような住宅のどこかに自分好みの良店があるのかもと、探してみるのも面白いですね。
荒川沿いには穏やかな日常風景が
柳原地区を抜けた先は荒川沿いの土手。その上からは、川沿いの広大な河川敷を一望できます。サッカー場や野球場があるほか、ランニングにも最適な場所で、平日の夕方には多くの人が右へ左へと走り去っていきます。
遠くの鉄橋を電車がのんびり通過していくのを眺めていると、何とも心が和みます。ビル群と川面が隣接した隅田川沿いの風景とはまた趣きが異なる、荒川沿いの穏やかな日常風景です。