北千住のお隣、「南千住駅」には何がある? JR貨物の物流拠点、駅チカに複数モールで超充実していた
足立区最大の駅・北千住駅。その1つ隣の「南千住駅」は日々の通勤通学で目にするけど、降りたことはない……という人も多いのでは。実は駅東側にはショッピングモールやタワマンが並び、駅反対側には昔ながらの商店街が残る、意外と住みやすい街なのです。
駅西側には昔ながらの商店が続き、神社や博物館も
汐入公園から南千住駅へと戻ってきました。日比谷線と常磐線の間にはマクドナルドとスーパーマーケットが。駅を降りてすぐにちょっとした休憩や買い物をしたいな、という時に良さそうです。
駅西側へ出るとすぐ目に入るのは「
アクレスティ南千住」。「
日高屋」などの飲食店やジム・コンビニ・クリニックなどのテナントが入る複合施設で、東側のモールよりはコンパクトながら、こちらも利便性はなかなかのもの。
駅から旧日光街道を北に進んでいきます。途中の街並みは年季の入った雑居ビルや個人商店が並び、平成テイストな東側に対して、こちらはなんとも昭和レトロです。
昔ながらの看板建築も、あちらこちらにありました。開発や刷新が進んだ街並みだけでなく、こうした昔ながらの雰囲気に懐かしさや居心地良さを感じる人も多いでしょう。
旧日光街道は途中で国道4号と交差します。北方向を向いた先にあるのは
千住大橋。現在の橋は関東大震災後の1927年、復興建築として架橋されたものです。東側の汐入公園も含め、
南千住や荒川区などの街並みには河川と災害、防災が大きく関わっています。
国道4号を渡ったすぐ先にあるのが「
素盞雄(すさのお)神社」。創建は795年で、日本神話に登場する素戔雄大神(すさのおおおかみ)、飛鳥大神(あすかおおかみ)を御祭神としています。
また、ここは
江戸時代の俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へ出発した起点としても知られており、境内には松尾芭蕉関連の立札や俳句も。樹齢500〜600年という大イチョウがなんとも見事!
その先にある「
荒川区立荒川ふるさと文化館」では荒川区の地域史について、日本列島に人類が住み始めた旧石器時代から古代・中世・近世、そして近現代の姿まで順番に紹介しています。
入館料は100円(※中学生以下・65歳以上は無料)と大変リーズナブルであるほか、併設されている区内伝統工芸のギャラリーは無料で見学可能。図書館もあり、児童・学生の学びの場として優れた施設です。
ここから先の住宅街にあるのは「
ライフ南千住店」「
東京都立荒川工科高等学校」「
南千住野球場」など。南千住駅の西側も日々の買い物やスポーツ、ライフスタイルに関わる施設がそろっており、生活上で困ることはほぼないでしょう。
【結論】南千住は駅の東西で大きく風景が異なるが、住みやすさは同じ
南千住は北千住に比べればマイナーな印象ながら、家賃は比較的安めでショッピング・スポーツ・健康づくりのスポットも点在し、防災性にも配慮されているなど、住環境が整った街と言えます。
また、素盞雄神社の御祭神・素盞雄大神(すさのおおおかみ)は、日本神話の中で天照大御神(あまてらすおおみかみ)と並ぶ強大な神様としても知られ、不幸・災害・厄事のもろもろを荒ぶるパワーで除けてくれる存在。神様のご利益にあやかってみる意味でも、23区内で住まい探し中の人には南千住がいいかもしれないですね。
この記事の筆者:デヤブロウ プロフィール
都内在住の街歩きライター。Yahooエキスパートとして台東区の地域情報を発信するほか、「macaroni」など複数メディアで執筆を行う。飲食店、博物館、銭湯巡り、寺社探訪を中心に地域情報を発信中。東京シティガイド検定を取得済み。