なぜパリ五輪会場のトイレには「便座」がなかったのか。日本と異なる、フランスの「衝撃トイレ事情」

パリ五輪の開催も相まって、世界中から観光客が集まるパリ。しかし、トイレ事情は日本と全く異なります。パリで暮らす筆者が見た「衝撃の事実」をご紹介します!

大型施設のトイレはほとんどが有料

ギャラリー・ラファイエット6階のトイレ。
デパートのトイレ。緑のランプが点滅している時は空いています
もう1つは、大型デパートやショッピングセンターに行く方法です。しかし大型施設のトイレはほとんどが有料だと思っておいた方がいいでしょう。例えば、パリの老舗デパート「ギャラリー・ラファイエット」では、6階のみが無料で使用可能です。それ以外の階では全てのトイレが有料でした。
トイレの出入り口
有料トイレの出入り口
ショッピングセンターでも有料トイレを導入しています。値段はだいだい1ユーロ(約160円)。現金かカードでお金を払い、出てきたレシートチケットに「QRコード」が印刷されていますので、それを出入り口にかざして入ります。こちらは清掃スタッフがこまめに掃除しているため、清潔度に問題はありません。

フランスのトイレは、なぜ便座がないのか

さて、フランスでは「便座のないトイレ」をよく見かけます。これを初めて見た時にはかなりの衝撃を受けました。空港やサービスエリア、コンサート会場など、規模が大きくなればなるほど「便座がない」のです。最近では、五輪の競技会場のトイレにも便座がありませんでした!
便座のないフランスのトイレ
フランスによくある「便座のない」トイレ。場所はなんと五輪競技会場!(水泳/パリ・ラデファンス・アリーナ) 柔道の会場も同じでした
その理由をフランス人に聞いてみると、「掃除の効率アップ」「すぐ壊されるから」とのことです。理由は分からなくもないですが、日本人にとっては大きな衝撃ですね……。もちろん清潔度は良くありません。

さらに、公共でも家庭でも、フランスのトイレは水圧が弱いです。場合によっては2回流すことが必要な時も。フランス人が日本のトイレを称賛する背景にはこうした“自国のトイレ事情”があるようです。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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