フランス語でネクタイが「cravate」の理由は?初めてネクタイを締めた日本人は…【10月1日はネクタイの日】

10月1日はネクタイの日! 今回はネクタイのルーツはお守りだった、初めてネクタイを締めた日本人は誰かなど、ネクタイの豆知識をご紹介します。

ネクタイ
10月1日はネクタイの日
10月1日はネクタイの日! 日本で初めてネクタイが製造された日にちなんで制定されました。

今回はネクタイのルーツはお守りだった? 初めてネクタイを締めた日本人は誰か?など、ネクタイの豆知識をご紹介します。

ネクタイのルーツはお守り?

起源は諸説ありますが、現在のネクタイの原型ができたのは17世紀のフランスといわれています。

当時の国王ルイ14世が、クロアチアの騎兵隊が家族や恋人からお守りとして贈られたスカーフ状の布を首に巻いている姿に興味を持ち、宮廷ファッションに取り入れて大流行したことがはじまりとされています。

現在でもフランス語でネクタイは「cravate(クラヴァット」と呼びますが、これはクロアチアを意味する「Croate」が語源。

ルイ14世に「あれ(クロアチア兵のスカーフ)は何だ?」と聞かれた側近が「クロアチア兵です」と取り違えて答えたことが由来といわれています。

日本で初めてネクタイをしたのは誰?

日本にネクタイを持ち込んだのは、初めてアメリカ大陸に上陸した日本人としても知られているジョン万次郎です。

1851年に帰国した際、長崎奉行所で入国の取り調べを受けたときの所持品について、ピストルや羅針盤のほかに「白鹿襟飾三箇」を持っていたという記録が残されています。

これが日本で最初に持ち込まれたネクタイとされていることから、初めてネクタイを締めた日本人はジョン万次郎だといわれています。

国産第1号のネクタイは「蝶ネクタイ」だった

日本で初めてネクタイが製造されたのは、ジョン万次郎の帰国から33年後の1884年10月1日。ネクタイの日の由来にもなっています。

東京で帽子商をしていた小山梅吉が、古着市場で買い求めた「蝶ネクタイ」を見本に、着物の帯を裁断して作ったものが国産第1号のネクタイとされています。

着物の帯を裁断して作った蝶ネクタイ、今考えるとすごくおしゃれですね……!

今や男性だけでなく女性もファッションに取り入れるようになったネクタイ。この機会に、新調してみてはいかがでしょうか。


この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
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