フランスの「ユニクロ」は日本とどう違う?パリ最大の店舗で見つけた、フランス人に「売れている商品」

日本を代表するアパレルブランド、ユニクロ。海外にもたくさんの店舗がありますが、フランスの店舗数はなんとヨーロッパでNo.1。現地の人気商品や日本との違いをご紹介します。

ショルダーバッグや日本風のデザインが人気

ユニクロ・オペラ店の人気商品
藍染風など、日本らしいデザインが多いフランスのユニクロ
フランスでは、年々ユニクロのファンが増えています。そして彼らは、富士山のイラストが入ったTシャツや藍染風のシャツなど、日本らしいデザインが大好き。今回訪れたユニクロ・オペラ店でも、アニメ『ワンピース』とのコラボTシャツ(キッズ)が売り場の中央に置かれていました。

さらに現在のフランスでヒットしているのが、写真のマネキンが身に着けている「ラウンドミニショルダーバッグ」です。流行のきっかけはイギリスのインフルエンサーでしたが、軽さと安さ、合わせやすさが受けてフランスでも人気商品となりました。また、パリではエコ政策により自転車人口が急増しています。そのため「ラウンドミニショルダーバッグ」は、男性からも女性からも「自転車に乗る時にぴったり」という声が上がっているそうです。

肌着、エアリズム、ヒートテックは定番

ユニクロの肌着
肌着・ソックスの売り場面積はかなり広い
ユニクロを愛用するフランス人の間では、肌着も好評です。特に人気なのはメンズのショーツとソックス。履き心地の良さや、持ちの良さを評価する人が多いようです。一方、女性では「エアリズム」のインナーが人気なのだとか。またフランスの女性はパンツルックが主流なので、ジーンズの需要も多いということです。

日本との違いは「価格の高さ」

ユニクロ・オペラ店のレディース階
レディースのエアリズムコーナー
ただ、価格帯は日本よりも高めです。円安も関係していますが、たとえば先述した「ラウンドミニショルダーバッグ」は日本で税込1500円であるにもかかわらず、フランスでは約2400円(14ユーロ)もします。とはいえ、これだけの商品数をこの価格帯で展開するのは、フランスでもかなりレアな方。

機能性とシンプルさを求めて、幅広い年齢層の人がユニクロ・オペラ店を訪れています。筆者が訪れた際には、若者・ファミリー層・シニア世代と、実にさまざまな人を見かけました。もちろん、他の店舗でも同じことがいえます。

フランスのユニクロでは、日本と大きな差はないものの、自転車用のアイテムが人気だったり日本風のデザインが多めだったりと、ユニークな特徴がありました。歴史的建造物を改築してショップにするところも「パリらしいな」と感じます。現地アーティストとのコラボ作品が多いことも魅力の1つといえるでしょう。

この記事の筆者:大内 聖子 プロフィール
フランス在住のライター。日本で約10年間美容業界に携わり、インポートランジェリーブティックのバイヤーへ転身。パリ・コレクションへの出張を繰り返し、2018年5月にフランスへ移住。2019年からはフランス語、英語を生かした取材記事を多く手掛け、「パケトラ」「ELEMINIST」「キレイノート」など複数メディアで執筆を行う。
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