中央特快が止まらない「武蔵境駅」には何がある? 商店街やサウナで充実の“昭和レトロな街”だった
JRは中央線のみ、中央特快も止まらない、なんだかちょっと「地味」な印象の「武蔵境駅」。でも、実際に歩いてみると買い物環境やおしゃれな公共施設など、充実した居心地がいい街でした! 実際にどんな街が広がっていたのか、詳しくリポートします。
「武蔵境駅」は、JR総武線や東京メトロ東西線の始発駅でもある「三鷹駅」の隣駅。三鷹駅と違って東側への路線はJRの中央線のみ。中央特快も止まりません。電車の利便性だけ見ればいささか地味(?)なポジションの武蔵境駅ですが……実際どのような街なのでしょうか?
武蔵境駅の基本情報:家賃相場はいくら?
東京都武蔵野市に位置する武蔵境駅は、JR中央線が乗り入れるほか、南西方向の是政駅まで延びる西武多摩川線の始発駅。味の素スタジアム(調布市)や多摩川親水公園(府中市)などに行く際に便利です。
駅周辺の家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内だと、ワンルームで7万8000円、1LDK12万2000円、2LDK14万円(SUUMO、2024年8月25日閲覧)。立地的にも家賃的にも、東の「中野駅」、西の「立川駅」のちょうど中間にあたり、比較的リーズナブルな印象です。
JR武蔵境駅の改札コンコースをくぐると、駅コンコースの中に街の歴史を紹介するパネルがありました!
武蔵境駅は、実は中央線で最も歴史が長い駅の1つ。1889年に甲武鉄道(後のJR中央線)が通った際、当時の境村(さかいむら・後の武蔵野市境地区)に「境停車場(境駅)」が開業し、1919年に「武蔵境駅」に改称されました。
平成の30年間で路線の立体交差化、JRと西武線の駅舎リニューアル、商店街、公共施設、公園、駅前広場の開発などが進み、現在の武蔵境が形作られていったのです。
駅ナカショッピングモールが2つ!
街の歴史に思いをはせつつ、いよいよ武蔵境の散策へ……の前に、
武蔵境駅は駅施設自体がかなり魅力的。乗り入れ路線がJRと西武で2つあることに合わせて、駅ナカのショッピングモールも2つあるんです!
1つ目は「nonowa 武蔵境」。「nonowa」は国立駅・西国分寺駅・武蔵小金井駅・東小金井駅と全施設がJR中央線沿いの駅にあり、武蔵境がそれらの最も東側に当たります。
店舗は主に駅コンコースの東側や高架沿い北側にあり、スーパーマーケットの
「クイーンズ伊勢丹」、ドラッグストア
「マツモトキヨシ」、カフェ
「タリーズコーヒー」、ヘアカット
「QBハウス」、ほか飲食・物販店舗が所在。都内の地元野菜が並ぶ直売所
「しゅんかしゅんか」も営業しています。
2つ目は「エミオ 武蔵境」。「エミオ」は西武池袋線や西武新宿線に沿って複数施設ありますが、JR中央線沿いでは西武多摩川線も乗り入れる武蔵境駅が唯一となっています。
主に武蔵境駅〜高架沿いの南面に展開し、スーパーマーケットの
「成城石井」、カフェの
「銀座和館 椿屋茶房」「上島珈琲店」、ファミリーレストランの
「サイゼリヤ」、ファストフードの
「バーガーキング」「てんや」「CoCo壱番屋」、
みずほ銀行ATM、そのほか飲食店やスイーツショップなどが入っています。
「nonowa」「エミオ」の2つだけでも買い物需要を満たせそうな充実ぶりですが、武蔵境駅周辺の魅力を探るのはこれから。早速南口から外へ出てみましょう!