スマホは問題ないのに、パソコンだけ「インターネットアクセスなし」と表示される……何が原因ですか？

スマートフォンなど他の機器は問題なくWi-Fiが接続できるのに、パソコンだけうまくいかない……という経験はありませんか？ このようなとき、どのようにすればいいのかLAN／無線LANの専門家で「All About」ガイドの岡田庄司が解説します。

 
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。 

接続できない原因はどこにある？

Windows 11のパソコンでWi-Fiに接続できないときは、以下のいずれかに該当すると思います。どれに当てはまるのか、チェックしてみてください（※Windows 10やMacでは操作が異なる場合があります）。

有線で接続しているパソコンに問題が起こったときには、通知領域の地球のアイコン上に「インターネットアクセスなし」と表示されます。 ノートパソコンなどで無線接続しているときに問題が起こると、「セキュリティあり」「このネットワークに接続できません」と表示されたり「インターネットなし」「セキュリティ保護あり」と表示されます。 「インターネットなし」と表示されるのは、Wi-Fiは繋がっているが何らかの理由でインターネットが使用できない状態であることを示します。

接続不良を直す方法8選

上記いずれかの表示が出ていることが確認できたら、以下の方法を順に試してみましょう。

パソコンを再起動する

パソコンが不安定であることが原因であれば、再起動するだけで解決することがあります。まずは、これを試してください。

参考までに、黄色い三角に「！」の付いたマークが表示されている場合は、ネットワーク自体の接続はできているものの、IPアドレスの取得に失敗していることを示します。この場合も、パソコンの再起動で解決することがあります。

有線の場合は、LANケーブルをチェックする

LANケーブルの接続不良でインターネットに接続できなくなることもあります。もう一度、LANケーブルを差し込み直してください。それでも、うまくいかない場合はインターネット側から順に機器の再起動（電源の抜き差し）を実施してみてください。

機内モードと省電力モードを解除する

機内モードや省電力モードをオンにしていると接続できない場合があります。いったんこれらの設定を解除して、インターネットに接続できるかを試してみてください。

機内モードは、Wi-Fi接続を利用しているときに利用できるモードで通知領域のWi-Fiアイコンをクリックし「機内モード」ボタンを押します。 省電力モードは、「設定」から「システム」→「電源」を選択します。

Bluetoothを切断してみる

Bluetoothをオフにすると、インターネットに接続できることがあります。普段Bluetoothを利用している人は、一度オフにして様子を見ましょう。方法は、「設定」→「Bluetoothとデバイス」を選択し「Bluetooth」をオフにします。

セキュリティソフトを最新版にアップデートする

古いセキュリティソフトが原因で、インターネット接続に接続できないこともあります。長い間同じバージョンのセキュリティソフトを使い続けている場合は、最新版にアップデートしてみてください。

接続端末を少なくする

オフィスなどで多数の人が同じSSIDに接続している場合は、一度接続を制限して様子をみてください。最近のルータであれば、同時接続数が50台以上程度はありますのでまず大丈夫ですが、古いルータの場合は、同時接続数が数台と少ない場合もあります。

Windows Updateを元に戻す

Windows Updateが原因で繋がらなくなることも、まれにあります。Windowsを1つ前の状態に戻してみてください。方法は、「設定」を選択し、設定の検索欄に「システムの復元」と入力して、「回復」→「システムの復元を開く」を選択します。あとは表示されるウィザードに従って操作してください。

Wi-Fi接続の場合は、Wi-Fiの設定をいったん削除して、再設定する

Wi-Fi接続で不具合がでるときは、パソコンに登録しているSSIDを削除してから再度登録し直すことで、回復することがあります。

「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「既知のネットワークの管理」→使用しているSSIDの「削除」ボタンをクリック。これで削除が完了します。 次に、1つ前の設定画面に戻り、「Wi-Fi」をオフにしてから再度オンにし、「利用できるネットワークを表示」をクリックして、接続したいSSIDの「接続」をクリックします。その後、Wi-Fiのパスワードを入力して接続します。