内村光良さんをはじめ、過去に番組出演した「内P出てた芸人」として、さまぁ~ず、ふかわりょうさん、有吉弘行さん、バナナマン、くりぃむしちゅー、TIM、土田晃之さん、おぎやはぎ、アンタッチャブルの出演が決定。また、視聴者としてテレビにかじりついていた「内P見てた芸人」として、ヒコロヒーさん、さらば青春の光らが参戦する予定です。
今回、伝説の番組である『内村プロデュース』の復活に合わせ、あらためて元テレビ局スタッフが魅力を掘り下げていきたいと思います。
現在のキャラクターからは想像できない、とがった笑いを連発
奇跡的に復活する『内村プロデュース』ですが、過去にはテレビ朝日系で2000年4月~2005年9月にレギュラー番組として放送。内村さんが怪しい「プロデューサー」に扮装し、世の中のさまざまな出来事を大喜利やシチュエーションコントで笑いに変えていく番組でした。さまぁ~ず、ふかわりょうさんがレギュラー陣となり、さらに若手として有吉弘行さん、バナナマン、くりぃむしちゅー、加えて出川哲朗さんなどが出演。特に、猿岩石を経てピン芸人としての人気がどん底だった有吉さんが、再ブレークの足がかりとなった番組としてもおなじみです。
この番組が革新的だったのは、司会である内村さんが新しい一面を見せたことです。内村さんといえば、温和でやさしいイメージがありますが、『内村プロデュース』ではむちゃぶりを多く行う傍若無人なキャラクターに変貌。ブラックスーツにサングラス姿で怪しいプロデューサーとして君臨し、芸人たちを苦しめます。
当時から内村さんは“いい人キャラ”だったので、番組で見せる芸人を追い込む姿は新鮮でした。追い込まれた先にある笑いを内村さんがプロデュースし、新しいバラエティ番組の形を追求し続けていました。
内村光良だからこそ実現する、再現不能な“伝説の番組”
そんな内村さんから、芸人たちは突発的に大喜利やコントを振られることに恐怖と緊張を感じ、そんなリアルな姿がこれまでにない笑いを生み出します。かと思えばゆるい雰囲気の放送回もあり、さまざまなタイプの笑いを見られる貴重な番組でした。予定調和がない企画が実施され、芸人たちは無惨にスベることもあり、それ自体も笑いとして放送。次々と即興性が高いネタが繰り広げられ、視聴者は笑いながらも驚かせられていました。
また、放送コードギリギリの芸人たちの暴走も、なんとか内村さんのキャラクターでカバー。「内村光良」という芸人だからこそ作り出せた笑いで、まさに再現不可能な“伝説の番組”だといえます。