今回は、「ハーゲンダッツ」とはどういう意味なのか、日本唯一の直営店はどこにあるかなど、ハーゲンダッツの豆知識をご紹介します。
「ハーゲンダッツ」ってどういう意味?
実は「ハーゲンダッツ」という言葉は、創始者のルーベン・マタスさんによる造語で、本来の言葉の意味は存在しません。1961年にアメリカで創業する際に、高品質なミルクをイメージさせる北欧の都市「コペンハーゲン」と、それに合わせたときに響きがいい、意味のない言葉「ダッツ」を組み合わせた「Häagen-Dazs」を会社名としました。
ルーベンさんの気分次第では「ヘルシンキポココ」とかになっていたのかもしれないわけですから、遊び心があって面白いネーミングですね。
日本のハーゲンダッツは日本で作られている
ハーゲンダッツジャパンは、オランダ法人のハーゲンダッツ・ネザーランドとサントリーホールディングス、そして乳製品を手掛けるタカナシ乳業の3社による合弁会社。世界中で親しまれているハーゲンダッツですが、工場があるのはアメリカ、フランス、日本の3カ国だけ。日本で販売されている商品は日本で作られています。
日本の工場があるのは、群馬県高崎市。タカナシ乳業の生産拠点があったことに加え、大消費地の首都圏に近い地の利を考慮して選ばれました。
なお、アイスバーシリーズは愛媛県伊予郡にあるサンタがOEM製造しているため、ハーゲンダッツの公式サイトでは「ハーゲンダッツのアイスは群馬県ならびに愛媛県で作っています」と紹介されています。
日本唯一の直営店はどこにある?
1984年にハーゲンダッツショップ1号店が東京青山にオープン。行列ブームの先駆けとも言われるほどの盛況ぶりでした。以降も店舗を増やし、10年で全国95店舗まで拡大しましたが、元々ブランド認知が目的だったこともあり次第に減少。2013年、最後に残っていた千葉県新浦安店が閉店しました。
しかし、実は日本に1店舗だけ、今でも営業しているハーゲンダッツ直営店があるのをご存じでしょうか。
それは、静岡県のプレミアムアウトレット御殿場内にあるハーゲンダッツ御殿場アウトレット店。
残念ながらイートインはありませんが、市場で販売終了した季節限定商品を格安で買うことができます。
ハーゲンダッツジャパンは2024年で40周年。ぜひこの機会に、お気に入りのフレーバーを食べてみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。