日本に訪れる外国人は、日本のどのようなところに魅力を感じているのでしょうか。また、文化や慣習など、出身国と日本を比較してどのような点に違いを見いだしているのでしょうか。
実際に日本に訪れている外国人に話を聞きました。
自然豊かな日本は「ニュージーランドを少し思い出させる」
今回、お話をうかがったのは20代のニュージーランド人男性・Taynanさん(仮名)。末日聖徒イエス・キリスト教会のボランティア宣教師として、1年8カ月前に来日したといいます。まず、日本の好きなところについて聞いてみると、「日本の自然」だといい、その理由として「ニュージーランドを少し思い出させるからです」と答えてくれました。
日本人については、「必ずしも全員というわけではありませんが、ほとんどの人が非常に礼儀正しいと思います。日本文化の礼儀正しさがとても好きです」と、日本人のコミュニケーションや文化における「礼儀」について、特に良い印象を持っているようです。また、「日本人はとても控えめ、かつおしゃれ(!)な服装をすると思います」とファッションについても言及。
さらに「日本人は、時間通りに目的地に行こうとする忙しい人々」とも答え、「日々、ものすごく早いペースで動いていることに気づきました」と、日本人ならではの慣習についても教えてくれました。
「身長が193センチあるので、時々ドア枠に頭をぶつけることがあります」
日本とニュージーランドの違いについて聞いてみると、「私の意見ですが、『マナーの違い』だと思います。大きく違うわけではありませんが、その違いははっきりと感じられます。また、ニュージーランドでは、人々は街中や電車内で他人と話すことにかなりオープンですが、日本では知らない人と話すことはほとんどありません」と、公共の場におけるコミュニケーションの違いなどを答えてくれました。たしかに日本だと、居酒屋やバーなどでは知らない人同士でも会話に花が咲くこともありますが、電車内で知らない人と会話をすることはほぼありません。
日本の電車ドアの高さは185センチほどといわれているため、193センチのTaynanさんには少し小さいのかもしれません。日本人との体格の差で、不便を感じることもあるようですね。