“書”のイメージがくつがえる! 上野の森美術館「石川九楊大全」鑑賞リポート

世界のアートシーンで注目を集める書家・石川九楊。その代表作が集まる個展「石川九楊大全」が上野の森美術館で行われています。2024年7月3日の後期展示スタートの前日には石川氏ご本人も登場の内覧会が開催。鑑賞し、石川氏のお話を聞いてまいりました!

字に中身を“盛る”

石川九楊氏
内覧会では石川九楊氏直々に展覧会の説明が行われました
筆者が参加した内覧会には、幸運にも石川九楊氏ご本人が登場! 「私の書はただ美しい字を書くというのではなく、一字一字にどれだけ思いを込めるか、言葉の中身を“盛る”のです」とおっしゃっていたのがとても印象に残りました。
最後の展示室
最後の展示室に行き着く頃にはもう体力が残っていません……。そんな作品の放つパワーに終始圧倒される展覧会でした!

作品から発せられるパワーがとにかく強く、じっくり鑑賞して会場を後にする頃にはもうへとへと……。石川氏の思いを受けとめるためにも、ぜひ体力満タンで訪れることをおすすめします! 
 
<DATA>
石川九楊大全
後期【状況篇】 言葉は雨のように降りそそいだ
会期 :2024年7月3日(水)〜28日(日)
会場:上野の森美術館
住所:東京都台東区上野公園1-2
時間:10:00〜17:00(最終入館時間 16:30)
入場料:当日券 一般・大・高生 2000円

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この記事の執筆者:藤丸 由華 プロフィール
東京のラジオ局のアナウンサー時代を含め約30年、東京にこだわった取材を敢行。取材した都内のスポットは2000以上。2008年に独立し、現在はAll About東京ガイド、フリーアナウンサー、2足のわらじで活動。

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