ラー博に家系ラーメンが復活! 「あの銘店をもう一度」ラストは横浜「六角家」→新レギュラー店に

新横浜ラーメン博物館「あの銘店をもう一度」プロジェクトのフィナーレを飾るのは“94年組”第7弾・横浜「六角家1994+」。2024年4月8日に出店し、そのままレギュラー店に!

1994年当時の味を30年間の技術と経験で進化(+)させる

「六角家1994+」としてラー博に復活
「六角家1994+」としてラー博に復活

「あの銘店をもう一度」プロジェクトのフィナーレを飾ることになった「六角家」は、期間限定ではなくレギュラー店としてラー博に復活します。屋号は「六角家1994+」。ラー博に出店した1994年当時の味を、30年間の技術と経験により進化(+)させたという意味が込められています。

今回のコンセプトは、神藤さんが目指していた、甘みのある理想のスープ。神藤さんが1番大事にされていたのは、骨のバランスと、炊き方とタイミング。ここが変わると味が大きく変わるのだとか。袴田さんは、「理想のスープ」をさらに進化させるため、既成概念を捨て、一から研究し直したそうです。

スープを作る大釜
スープを作る大釜

より理想に到達する方法として、寸胴ではなく直径1.3メートル以上ある大釜でスープを取るように変更します。大釜を使うことで対流が良くなり、焦げ付きがなくなります。そして開口が広いため、豚臭さもなくなります。神藤さんが目指していた、甘みのある理想のスープに近づけるようになったといいます。

袴田さんが考える「六角家」らしさとは

六角家らしい甘味のある理想のスープ
六角家らしい甘味のある理想のスープ

この20年で家系ラーメンはしょうゆ感の強いタイプが主流になっていますが、あくまでも袴田さんが考える「六角家」らしさとは、神藤さんが追求した、旨味がしっかりありながら、とんこつとしょう油のバランスが取れた“クラシックタイプ”です。

「春木屋理論ではないですが、時代とともにお客さまの舌は肥えてきていますので、ここまで追求してようやく『これが昔食べた六角家の味だ』と言ってもらえるラーメンになるのでは」と、袴田さん。

進化した「六角家」の家系ラーメンをぜひラー博で味わってください。

「あの銘店をもう一度」情報

期間:2022年7月1日~約2年間(銘店シリーズ各店約3週間/94年組シリーズ各店約3カ月)
場所:新横浜ラーメン博物館
期間中出店数:約40店舗(現店舗除く)
“銘店シリーズ”第29弾:岩手「らーめんの千草」2024年3月6日~4月7日
“94年組”第6弾:博多「一風堂1994」2月9日~5月9日
“94年組”第7弾:横浜「六角家1994+」4月8日~レギュラー店

最初から読む


この記事の執筆者:田辺 紫 プロフィール
神奈川県在住コピーライター。2001年2月より総合情報サイト「All About」で横浜ガイドを務める。2009年4月、第3回かながわ検定 横浜ライセンス1級取得。「横浜ウォッチャー」として、ブログ、SNSを運営。

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 「港区女子」というビジネスキャリア

    深刻な男女賃金格差から「港区活動」を“就職先”にする危険性。港区女子になれなかった女子大生の末路

  • ヒナタカの雑食系映画論

    草なぎ剛主演映画『碁盤斬り』が最高傑作になった7つの理由。『孤狼の血』白石和彌監督との好相性

  • 世界を知れば日本が見える

    もはや「素晴らしいニッポン」は建前か。インバウンド急拡大の今、外国人に聞いた「日本の嫌いなところ」

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応