どんな天気でも干せるけど……臭いが気になる「部屋干し」
●天候や飛散物などに左右されずいつでも干せる
「天候の影響を受けにくく、急に雨が降っても大丈夫」(20代男性/福島県)といった声からも分かるように、天気に左右されない点は部屋干しの最大のメリットといえそうです。天気以外にも、花粉など飛散物や害虫も防ぐことができます。
●人目を気にしなくてよく、防犯になる
外ではなく室内に干すことで人目を気にする必要がなくなるため、防犯になるという声も。実際に「女性の1人暮らしの部屋だと知られない」(30代女性/北海道)といった意見も寄せられていました。
上記のほかにも「乾燥が防げる」「手軽に洗濯物を取り入れできる」といった意見もありました。
一方で、以下のようなデメリットがあるという声も。
●乾きが悪く、臭いが気になる
部屋干しが外干しに適わない点と言えば、やはり「乾きの良さ」。「生乾きの匂いがして、着ていて不快だった」(30代男性/東京都)といった声も挙がるなど、多くの人にとって悩みとなっているようです。対策としては「部屋干し用の洗剤を使う」「間隔をしっかり開けて干す」といったものが挙げられていました。
部屋干しのデメリットは家電でも解消可能?
寄せられた回答の中には、「臭い対策」として「エアコン」「サーキュレータ―」「除湿乾燥機」などの家電製品を使うという声も。そこで今回は、家電を用いた正しい対策方法を「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子さんに教えていただきました。田中さん:「洗濯物の生乾き臭の原因は、モラクセラ菌という湿気を好む雑菌が繁殖することによるもの。特に生乾きの状態が5時間を超えると大量繁殖が進み、不快なニオイを発します。そのため洗濯物は5時間以内に乾かしたいところですが、湿度が高い季節は、室内干しではなかなか乾かないことも。そこで活用したいのが、サーキュレーターや衣類乾燥除湿機です。
サーキュレーターや扇風機の風を洗濯物に当てると、水分の蒸発が促進されるため、乾燥時間を短縮することができます。ただし蒸発した水分はそのまま室内に漂っているため、室内の湿度が上がってカビの原因になったり、再び洗濯物に戻ってしまうことも。そのため室内の湿気を取り除く除湿機の併用がおすすめになります。
しかし、2つの家電を併用するのは少し面倒……そう感じる人もいるかと思います。そこでおすすめしたいのが、除湿機能と送風機能が1台になった衣類乾燥除湿機。洗濯物に風を当てて蒸発を促すと同時に、周囲の湿気を取り除くので、乾燥時間を短縮すると同時に、室内もカラッと快適な状態を保ってくれるのです。
なお、衣類乾燥除湿機には、高温時に効率的に稼働し、消費電力が少ないコンプレッサー式、気温に左右されにくいデシカント式のほか、双方のメリットを生かし、一年中パワフルに除湿できるハイブリッド式と3つの方式があります。どれが適しているかは使用環境などによって変わってきますので、価格や消費電力を見比べながら検討してみてください」
天候や害虫という予測不能な要素への対応力に優れた部屋干し。臭い問題という大きなデメリットも、家電などの活用で対策することが可能といえそうです。
いかがでしたでしょうか。それぞれにメリット・デメリットがある「外干し」と「部屋干し」。自分の生活スタイルに合わせて、最適な方法を考えてみてくださいね。
この記事の回答者:田中 真紀子
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。