動員数は計22万人、最終日公演は「Prime Video」にて世界配信も実施し、大きな話題となった今回の『to HEROes ~TOBE 1st Super Live~』。
今後、「TOBE」がどうなっていくのか、コンサートの観戦記を交えながら、旧ジャニーズタレントとも仕事歴がある、元テレビ局スタッフの筆者が解説していきます。
話題を集め続ける「TOBE」とは?
まずは、簡単に「TOBE」のおさらいからしていきましょう。ジャニーズ事務所でタレント・経営者として活躍していた滝沢秀明さんが立ち上げた芸能事務所で、2023年3月16日に設立されたと言われています。元V6の三宅健さんの参加をはじめ、旧ジャニーズJr.(現ジュニア)の7人組グループ「IMPACTors」のメンバーは「IMP.」と改名し活動を開始。さらに、元King & Princeの平野紫耀さん、神宮寺勇太さん、岸優太さんが合流して「Number_i」として活動を行います。
その他にも、元ジャニーズJr.の大東立樹さん、元Kis-My-Ft2メンバーの北山宏光さんもTOBE所属となり、旧ジャニーズ事務所のタレントがそろいました。オーディションも開催してメンバーを増やし、今回の東京ドームでお披露目となりました。
IMP.は中毒性のあるシングルを次々配信
これまで、YouTubeやTikTokなどネット配信がメインだったTOBEでしたが、Number_iとIMP.がそれぞれ楽曲を配信。それに伴い、テレビの音楽番組への出演も増え始め、徐々に全貌が見え始めていました。まず、IMP.ですが、2023年8月18日にデジタルシングル『CRUISIN'』を世界同時配信して華々しくデビュー。IMPACTors時代からパフォーマンスに定評があっただけあり、『CRUISIN'』はキャッチーなメロディと激しいダンスが特徴的な楽曲となりました。
さらに3枚目のデジタルシングル『SWITCHing』は、K-POPグループを意識したような激しいEDM調の作品に。中毒性のあるフレーズと、まねしたくなるダンスで大ヒットを記録しました。滝沢さんの秘蔵っ子とも言われるグループであり、メンバーの佐藤新さんは端正なルックスを生かして、俳優としても注目されています。
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Number_iはEDM調の1stシングル『GOAT』で大ブレーク
そして、Number_iですが、さすがは元キンプリといったところで、2024年1月1日に配信した1stデジタルシングル『GOAT』からいきなり大ブレークを達成。『GOAT』は、電子音がふんだんに使われたEDM調のラップソングで、デビューシングルとしては実験的な作品となりました。【こちらも読む→Number_iのデビュー曲『GOAT』はまさに“史上最強”!?】
3人の激しいダンスが楽しめるミュージックビデオも大人気となり、Billboard JAPAN 総合ソング・チャート・JAPAN Hot 100で総合首位を獲得。3月6日に発売されたグループ初のCDシングルも大ヒットを記録し、貫禄を見せつけました。4月1日に放送された『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)4時間30分スペシャルにも出演し、話題に。
さらにアメリカ・カリフォルニア州で開催された音楽フェス「Coachella Valley Music and Arts Festival」にも参加。世界的に注目されるフェスに結成したばかりのNumber_iが出演したのも驚きですが、極上のパフォーマンスを見せて評価を得ました。5月27日にはミニアルバム『No.0-ring-』の発売も控え、さらなるブレークが期待されています。
2組に共通するのは、世界進出も視野に入れた楽曲制作をしているところ。J-POPやアイドルソングとは一線を画す作品が多く、アジアだけでなくアメリカなどへの挑戦も視野に入れていると考えられます。