意外と知らないグルメのひみつ 第51回

【ちいかわ再現レシピ】伝説の“ダーク回”島編から「人魚の煮つけ」のレシピをガチ考案してみた

原作本漫画が累計270万部を突破し、アニメシリーズも放送されているナガノさんの大人気作品『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』。人気の高い料理シーンは、かわいらしくも、時々シュールでダーク。今回はその中から、気になるレシピを再現してみました。

材料までの解説にややネタバレを含みます。本編未読の方はご注意ください……!
ダークな展開すぎてファンからも物議を呼んだ「島編」から、話題になった料理を再現!
漫画家・イラストレーターとして活躍するナガノさんの漫画『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(講談社)。SNS上で注目され、社会現象にまでなった大人気作品で、現在ではテレビアニメシリーズも放映中。ストーリーは、かわいくてほっこりするだけではなく、時に残酷でダークな展開も。主人公のちいかわやハチワレたちが生きる世界は現代社会に通じるシュールな雰囲気もあり、たくさんの大人たちを魅了しています。
『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』コミックス1巻~3巻(現在6巻まで発売中)
『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(講談社)漫画1~3巻(現在6巻まで発売中)

そんな『ちいかわ』の中でも、人気を集めているのが食べ物のシーン。実在の商品や料理も多く登場するので、親近感を持つ人も多いのではないでしょうか。今回は、そんな『ちいかわ』の中から、調理師免許を持つグルメライターである筆者が気になる料理をピックアップして再現レシピを考案してみました!

破格の討伐依頼! 島民が作った「人魚の煮付け」

※材料までの解説にややネタバレを含みます。本編未読の人はご注意ください……!

「人魚の煮付け」が登場するのは、通常の100倍の報酬に惹かれたちいかわたちが討伐に訪れた島でのこと。怪しげな洞窟で海の巨大生物「セイレーン」に襲われます。のちに誤解だと分かるのですが、「自分の仲間の人魚が島民に食べられてしまった、だから犯人を捜している」と打ち明けます。
 
永遠の命を持つ、といわれる人魚。確かに人魚を食べたのは島民なのですが、それには深い理由があった……というエピソードです。ミステリ要素や心理描写の深さもさることながら、「人魚の煮付けが金目鯛にそっくり」とも話題を呼びました。そこで今回は金目鯛を使って、人魚っぽい煮付けを作ってみました。

材料(2人分)

ちいかわに登場する「人魚の煮付け」
ちいかわに登場する「人魚の煮付け」
・金目鯛(切り身):2尾(1尾約80グラム)
・しょうが:20グラム
・料理酒:大さじ4(下処理に大1、味付けに大3)
・水:大さじ3
・しょうゆ:大さじ2
・みりん:大さじ2
・砂糖:大さじ1

作り方

1:金目鯛にキッチンペーパーをかぶせ、上から料理酒(大さじ1)を振りかけて10分置く。
金目鯛に料理酒を振りかけて下ごしらえする
2:しょうがは20グラムのうち、15グラムは皮つきで薄切りに、5グラムは千切りにして針しょうがにする。
薄切りしょうがと針しょうが
3:フライパンに料理酒、水、しょうゆ、みりん、砂糖を入れ、中火で沸騰させる。
人魚の煮付けの作り方
水気をふき取った金目鯛と薄切りのしょうがを加え、スプーンなどで1~2度煮汁を回しかける。
人魚の煮付けの作り方
4:表面をクッキングシートで覆い、弱めの中火(小さな泡がポコポコと上がる程度)で7~8分加熱する。
人魚の煮付けの作り方
皿に盛り付け、針しょうがを盛り付けたら完成です!
 
ちいかわ

作品内の料理は、『ちいかわ』のストーリーでも需要な要素。物語を思い出しながら、ぜひ再現レシピを試してみてくださいね。

この記事の筆者:田窪 綾 プロフィール
調理師免許を持つフリーライター。約8年間のレストラン・キッチン勤務経験を生かし、食分野を主軸に活動中。飲食店&新商品取材、オーナーインタビュー、グルメコラムを中心に、「ツギノジダイ」「近代食堂」など複数メディアで執筆を行う。
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