阿部サダヲさんが主演するドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)。3月1日に放送された第6話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第6話のあらすじ
EBSテレビでカウンセラーを続ける市郎(阿部サダヲ)のもとに、渚(仲里依紗)が同期の羽村由貴(ファーストサマーウイカ)を連れて相談へ訪れます。羽村は憧れの大物脚本家・エモケンこと江面賢太郎(池田成志)とドラマを作ることになったものの、自慢話じみた昔話ばかりで一向に打合せが進まず悩んでいました。
そんな中、市郎と純子(河合優実)が阪神淡路大震災で被害に遭い亡くなる運命を知る秋津(磯村勇斗)は、市郎を昭和へ帰らせるべく、井上(三宅浩城)のタイムマシン開発所へと連れて行きます。秋津に説得された市郎は、純子の待つ昭和へと帰還。この先に待つ運命を純子に言えるはずもない市郎はくだらない昔話で誤魔化す一方、サカエ(吉田羊)に苦しい胸の内を語ります。
サカエから「今は日々を楽しく好きなように生きたらどうだろう」と助言を受けた市郎は、純子を連れて令和へ戻ることに。さらに、市郎が出演することになった令和vs昭和のバラエティ番組の収録も見学させます。すると、市郎が“昭和のダメ親父”ぶりを発揮して収録が盛り上がる中、純子は怒り爆発。「親父を小馬鹿にしていいのは私だけなんだよ」と啖呵を切る純子に、「17歳だから真面目に受け止めてしまうんだ」と市郎。
「おじさんもおばさんも、昔話じゃなくて17歳の話をしてるだけ。昔話しちゃうのは17歳に戻りたいから。戻れないから」と説かれ、17歳の自分にはまだ昔話がないだけと受け止める純子。未来に希望を抱く彼女を、市郎は切ない表情で見守ります。そんなやりとりの後、エモケンからドラマの脚本が上がってきて喜ぶ羽村。一方、渚は純子に服をプレゼントしたいと買い物に誘い――。
純子と渚の時と死を越えた再会が感動的
時を越え、死すらも越えて再会した純子と渚の母子。「純子ちゃん、子どもは好き?」「うん、大好き」というシンプルな会話の背景には、幼いころ母と死に別れた渚が生きてきた日々と、これから純子に待つ非情な運命が。「未来は本当に変えられないもんかね」という市郎の言葉に心から共感する切ないシーンでした。
X(旧Twitter)では、「純子×渚のやりとりえぐいて…」「純子ちゃん、隣にいるのが娘だよ。泣けて泣けて仕方ない」「面白と切ないが行ったり来たりで感情がせわしなかった」「1話の市郎とんでもねえと思ってたけど、家族を想う気持ちデカくて泣いちゃうよ…それをちゃんとわかってて受け止める純子もいい子」「ずっと泣きそうな顔してる阿部サダヲすごかったな。でも親ならそうなるよな」「面白いだけじゃない、泣ける。すでに2024年ナンバーワンのドラマ」などのコメントが寄せられています。
第7話では、純子が美容師のナオキ(岡田将生)と出会い、デートで何やらいい雰囲気に。令和で訪れた娘の新しい恋に、チョメチョメの危機を感じた市郎はいったいどう出るのか注目。一方、昭和では消えた純子の行方を心配したムッチ先輩(磯村勇斗)がキヨシ(坂元愛登)を問い詰め、タイムマシンの話を知りサカエのもとへ乗り込む様子。ムッチ先輩も令和へやって来て、息子の秋津と対面することになるのでしょうか? 予測不能な展開から目が離せません。
『不適切にもほどがある!』あらすじバックナンバー
・第5話・第4話
・第3話
・第2話
・第1話
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。