永野芽郁さん、山田裕貴さんが共演するドラマ『君が心をくれたから』(フジテレビ系)。2月19日放送の第7話では、ヒロイン・雨が味覚、嗅覚に次いで触覚を失う展開に。ストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
第7話のあらすじ
太陽(山田裕貴)の家を訪れた雨(永野芽郁)が太陽の父・陽平(遠藤憲一)や従業員たちと親睦を深める中、太陽は雨が五感を失う本当の理由が気になり上の空。雨は陽平に、太陽が桜まつりで花火を作るチャンスをあげてほしいと依頼。陽平は花火協会の会長にかけ合ってみようとしますが、色覚異常で赤色をうまく出せない太陽は、まだ力不足だといって来年に持ち越そうとします。視覚を失うまでに太陽が作った花火が見たいという本心を飲み込む雨。
そんな中、触覚を失うまでのタイムリミットが迫った雨は、太陽に「朝までずっとギュッとしててほしい」と頼みます。布団にくるまり抱きしめ合いながら、互いに「愛してる」という言葉と思いを交わす2人。翌朝、触覚を失くした雨は思うように歩けず階段から落下。頭から血を流す雨に慌てる太陽に、「何も感じないの」と雨。
背後から肩に触っても全く気付かない雨を見て、彼女が触覚を失ったことに気づいた太陽は、どんなことでも受け止めるから本当のことを教えてほしいと懇願。彼を死ぬまで答えの出ない問いで苦しめるよりはと、雨は案内人の日下(斎藤工)と千秋(松本若菜)を呼び、太陽の命を救うために五感を差し出した“奇跡”について打ち明けます。「夢も幸せも全部、俺が奪ったんだ」と泣き崩れる太陽。
「俺なんて死んでよかったのに。救う価値なんてちっともない」と涙を流す太陽の背中に、雨はそっと寄り添い抱きしめます。「太陽くんには価値がある。絶対にある。君がないって言っても私は何回だって言うよ。君には誰にも負けないすてきな価値があるよって。だってあなたは私の人生を変えてくれたから。太陽はこの世界に必要だよ」――それは、高校時代に太陽が雨に贈った言葉をなぞったものでした。
雨は太陽と2人で、次に失う五感が視覚であることを確認。折しもタイムリミットは桜まつりの日。雨は手作りのミサンガを太陽に贈り、「あなたの花火を私に見せて」とお願いをします。それが、どんなに辛くても明日を生きる理由。「赤い色になんか負けないでよ。負けるな太陽、自分に負けるな。大丈夫、太陽くんならできる。きっとできるよ」――太陽は雨の目が見えなくなる前に花火を見せると約束するのでした。
永野芽郁&山田裕貴、涙の演技に視聴者の涙腺も崩壊
太陽の命を救うために五感を失うことを受け入れた雨。真実を知り自分を責める太陽。そんな太陽に雨がかけた言葉は、かつて太陽がくれた勇気の言葉。そして、祖母・雪乃(余貴美子)が抱き締める手のぬくもりとともにくれた魔法の言葉でした。
「触覚ってきっと幸せを確かめるためにある。もっと確かめておけばよかったな」と後悔を口にした雨が、自ら太陽に触れて安心感を伝えようとしている姿が切なく胸が詰まった第7話。
X(旧Twitter)では、「最初から最後まで涙出っぱなし」「ふたりのお互いへの向き合いかたが涙のツボかも」「涙の演技がとても素晴らしくて心に刺さった」「昔雨ちゃんが太陽くんに言われた言葉を今度は雨ちゃんが太陽くんに返すとこもう泣いたわ…」「自分に言われている気がして我慢できなくて、涙腺崩壊してしまった」「五感全部無くすまで頑張ったら五感戻ってくるとかない?もうつらすぎる(泣)」などのコメントが寄せられています。
第8話では、雨が千秋から「この十秒間を精いっぱい、幸せに生きることだけ考えてみてはどうか」と助言を受ける一方、太陽は桜まつりが終わったら花火師をやめて雨を支えようと決意。日下は踏み込みすぎる千秋を非難し――。そんな日下は、第7話で「五感を失うまで“奇跡”は終われない」と語っており、五感を失った後の報われる展開を期待する視聴者も続出。物語も終盤に差し掛かる中、太陽と雨にハッピーエンドが訪れるのか否か目が離せません。
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この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。