毎年抽選「西武塾」。バスや鉄道の仕事体験…子どもの「できた」が増えていく体験プログラムが大人気!
多様な事業を展開する西武グループが、小学生向けに開校している学びの場「西武塾」。1年間、バス・鉄道・ホテルのお仕事体験など魅力あるプログラムに参加し、子どもの成長を育みます。現在、塾生を募集中。西武塾の内容や応募条件について取材しました。
「西武塾」をご存じですか? 多様な事業を展開する西武グループが、自社の施設・人材・ノウハウを生かし、小学生向けに2013年から開校している学びの場です。塾生になると通常では体験できないプライスレスなプログラムに1年間を通じて計13回の参加ができるとあって、毎年抽選となるほど人気です。
現在は、次年度(2024年度)の塾生を募集中(締め切りは2024年2月25日)。そこで活動内容や応募に関して気になる「あれ・これ」を事務局長の栗林豊さんに伺いました。
栗林さんによると「次年度は、より広く体験していただける機会を増やす予定」とのこと。実施内容や思いに共感したら、ぜひ応募をしてみては?
「お仕事体験」「農業体験」など年間13回の多彩なプログラム
募集にあたり発表された2024年度のプログラムは以下の通りです。
「田植え(春)と稲刈り(秋)」「ホテル・鉄道・バスでのお仕事体験」「水族館でのお泊り体験」など、どれも魅力的な内容ですよね。この全てに参加できるとあって、人気なのも納得です(※全てのプログラムに参加できることが申し込みの条件)。
西武塾の費用は、年会費として塾生保護者1組で6万円(税込)。1回あたりに換算すると親子で5000円以下となり、体験内容を考えると非常にお手頃といえます。
鉄道やバスなどのインフラ、ホテル・水族館などの観光施設、そして球団まで、多くの事業が傘下にある西武グループだからこそできる取り組みといえそうです。
塾生と保護者36組で1年間。じっくりと子どもの「できた」をサポート
多彩なプログラムの一方で、「36組という少人数制」「1年間という長期間での実施」へのこだわりも気になります。特に参加人数については「参加したいけれど狭き門」だと感じる人も多いことでしょう。
「時間をかけ、回数を重ねることで、子どもたちや家族同士の横のつながりも自然と構築され、より成長する機会になると今までの経験から考えています。また西武塾では、さまざまな体験を通じて、当社の関わる事業の多様性も子どもたちに知ってもらいたいという思いもあり、1年間のプログラムにしています。人数については安全安心な運営と内容の充実を考えると多くはできないのが現状です」と栗林さん。
ただし参加への熱い声が多く「たとえ西武塾の抽選に漏れてしまっても、西武塾に申し込みをし、メールマガジンにご登録いただくことで、当社の施設や人を生かした学びの機会を定期的にご案内しております」とのこと。次年度は、機会も増やす方向とのことで、楽しみです。
運営には社内ボランティアも参加。10年以上続く秘訣(ひけつ)とは?
西武塾は社員の発案で始まったといいます。運営は事務局、体験の舞台となる事業所の社員に加え、個人として参加するボランティアを社内から広く募っているそう。
ボランティアサポーターからは「グループの他事業への理解が深まった」「新たな人とのつながりの場となった」などの声が寄せられ、サードプレイスとしても機能しているといいます。また、子どもたちが成長する様を目の当たりにすることでやりがいを感じ、自分や会社を誇りに思う機会にもなっているそう。
「西武ホールディングスとしても非常に意味のある活動だと思う」と栗林さん。10年以上取り組みが続く背景には、参加する家族はもちろん、関わる人の成長機会になっていることも大きいと感じます。