「厄年だ……」と不安にならなくてもいい。厄年を“飛躍の年”にする、ある1つの考え方

厄年は「悪いことが起こる要注意の年」だと不安になる必要はありません。厄年とはどんな年なのか? 「災いが起こる」とされる理由を紹介します。厄年との向き合い方を変えるだけで、災難の年ではなく、飛躍の年になりますよ。

新年を迎え、「今年は厄年(やくどし)だ……」と悪い事ばかりが起こるような気がして、不安になっている人もいることでしょう。

しかし、「厄年は悪いことが起こる年」だと不安になる必要はありません。厄年とはいったいどんな年なのかを知ることで、ポジティブな気持ちで過ごすことができますよ。

今回は、厄年に災いが起こるとされる理由や厄年がいつ訪れいつまで続くのかに加え、おすすめの考え方を紹介します。厄年の人も、そうではない人も、ぜひ知っておいてくださいね。

厄年は恐ろしい年?
厄年は恐ろしい年?

厄年とは

厄年とは、人生において災いが起こりやすいとされる年齢のことをいいます。由来は諸説ありますが、陰陽五行説に基づき、平安時代の日本で成立した吉凶や禍福を占う陰陽道が始まりだと考えられています。

陰陽道の「厄年の期間に運気の流れが大きく変化する」という考え方が平安時代の貴族を中心に広がり、江戸時代までに庶民の間にも浸透。現在までその年齢が定着しているといわれています。

厄年はいつ? 計算方法は?

厄年の年齢は男女で異なり、本厄(ほんやく)の前の年は厄の前兆が現れる前厄(まえやく)、後の年は厄が次第に去っていく後厄(あとやく)とされています。この3年間を総合して厄年といわれるのが一般的です。

【男性の厄年】
・24歳(前厄)25歳(本厄)26歳(後厄)
・41歳(前厄)42歳(本厄)43歳(後厄)
・60歳(前厄)61歳(本厄)62歳(後厄)

【女性の厄年】
・18歳(前厄)19歳(本厄)20歳(後厄)
・32歳(前厄)33歳(本厄)34歳(後厄)
・36歳(前厄)37歳(本厄)38歳(後厄)
・60歳(前厄)61歳(本厄)62歳(後厄)

厄年は、普段使われている「満年齢」ではなく、「数え年」で数えるのが一般的です。満年齢とは、生まれた時点を0歳とし、誕生日が来たら1つ歳をとるというもの。一方、数え年とは、生まれた時点を1歳とし、次のお正月を迎えると誕生日にかかわらず1つ歳をとるという考え方です。

そのため厄年の計算は、誕生日を迎えた後は満年齢+1歳。誕生日を迎える前なら満年齢+2歳と計算すると分かりやすいでしょう。

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厄年に災いが起こるという科学的根拠はない
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