吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』。2月4日に放送された第5話のストーリーをおさらいしつつ、SNSで話題のコメントとともに今後の見どころを紹介します。
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第5話のあらすじ
道長(柄本佑)が右大臣家の三男であり、6年前に母を殺害した道兼(玉置玲央)の弟であることを知ったまひろ(吉高由里子)。ショックのあまり寝込んでしまい、そのうわさは内裏や散楽師・直秀(毎熊克哉)の周囲にも広がりました。
道長は自らの身分を偽ったことを直接会って説明したいと、まひろに向けて文をしたためます。まひろは父・為時(岸谷五朗)から道兼の罪を胸にしまうよう命じられており、道長と家以外の場所で会えるよう、直秀に手引きを頼みます。身分が違いすぎるから道長のことは諦めろという直秀に対し、逢引きではなく伝えなければならないことがあると懇願するまひろ。
満月の夜、直秀の導きにより道長とまひろはようやく再会。寝込んだ理由は三郎の正体を知ったからではないと語り出したまひろは、6年前に道兼が母を殺した経緯を告白。「あの日、三郎に会いたいと思わなければ、私が走り出さなければ、道兼が馬から落ちなければ、母上は死ななかった」――母が死んだのは自分のせいだと責め、涙を流すまひろ。道長は一族を代表して謝ると言葉をかけ、まひろを直秀に預けて帰宅。
怒りに満ちた道長は道兼に「6年前、人を殺めたか?」と問い、肯定の答えを聞くと殴りかかります。道兼の罪を父・兼家(段田安則)がもみ消したことを知り、さらに道兼から「お前が俺をいら立たせたせいだ」と罪を転嫁された道長は絶句。感情をあらわにする道長を目の当たりにした兼家は、「お前にもそんな情熱があったか」と気分を良くし、家の未来は安泰だと高笑いするのでした。
まひろの慟哭と道長の感情発露が胸に迫る
ついに6年前の悲しい因縁を告白したまひろ。自分が三郎に会いたいと急かなければ母は死ななかった、という自責の念が、泣きじゃくりながら絞り出すように言葉を紡ぐ吉高さんの熱演からひしひしと伝わり胸が詰まりました。そんなまひろを直秀に託し、家に戻った道長。その選択には2人の行く末が見え、何とも切ない気持ちに。
X(旧Twitter)では、「まひろの慟哭シーン胸が痛かった」「道長、そこは抱きしめる一択なのに選択間違えるぅ⁉」「そこで帰るな道長」「『ちょ!待てよ』と頭の中で聞こえる」「直秀と一緒に私も突っ込んだ!帰るなー!」「三郎とまひろから目が離せなくてハラハラしながら観てる」「今回の大河、緩急のつけ方が巧み過ぎ」「藤原道長の人物像を塗り替えていくタイプの柄本さんがハマり役でじわじわ来る。どうやって世に言うあの道長になっていくのか」などのコメントが寄せられています。
第6話は「二人の才女」。まひろは道長と距離を取ろうと、ライバルの左大臣家で間者を続けることを決意。そんな中、宮中で勢いを増す義懐(高橋光臣)一派に対抗するため、道隆(井浦新)は若い貴族たちを招いて漢詩の会を催すことに。まひろは参加を申し出るが……。いよいよ後の清少納言・ききょう(ファーストサマーウイカ)が登場。まひろとききょうの初顔合わせにも注目です。
『光る君へ』あらすじバックナンバー
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。