松本人志不在も『だれかtoなかい』は初回から大成功! 中居正広の“圧倒的なMC力”に迫る

松本人志さんの芸能活動休止で、『まつもtoなかい』の継続がピンチとなる中、中居正広さんが見せたMCとしての力に注目が集まっています。今回は、中居さんのMC力に迫ります。(サムネイル画像出典:『だれかtoなかい』公式Webサイトより)

だれかtoなかい
『だれかtoなかい』(画像出典:公式Webサイト
松本人志さんの性加害疑惑による芸能活動の休止について、各番組でさまざまな調整が行われています。

そのうちの1つが松本さんと中居正広さんがMCを務める『まつもtoなかい』(フジテレビ系)。松本さんの活動休止により、今後番組がどうなっていくのか、大きな注目が集まりました。

1月28日の放送では、中居さんが1人でMCを務めることに。不安の声もありましたが、中居さんは圧倒的なMC力で番組を盛り上げ、改めて中居さんの実力に評価が高まりました。今回は、そんな中居さんのMCとしての力を、元テレビ局スタッフの筆者が解説します。

松本人志不在の『まつもtoなかい』で見せたMCとしての実力

『まつもtoなかい』は、松本さんがMCを担当する中でも、特にトークの比率が大きい番組。そのような番組特性もあり、松本さん活動休止後の継続も不透明な状態になっていました。そんな中で、松本さんが不在となった1月28日放送にて、中居さんは1人で番組に出演します。
 
オープニングから、松本さんがいないことを暗に示すように、普段と段取りが違うことを小ボケで表現。さらにその後、中居さんは1人でトークを淡々と進め、「断トツでぶっ倒れそうな番組」だと、スタッフをいじりながら笑いをとっていきます。

ここで、中居さんのMCとしての凄みを見せつけられました。他の松本さんが担当していた番組では不在をほとんど紹介せずに、何事もなかったかのように進めていくものもありました。今回、被害を訴える女性の言い分がしっかりと認められていない中で、番組も出演者も下手に松本さんをいじれないからです。

そこで中居さんは松本さんをいじるわけではなく、自虐ネタも交えながら、松本さん不在でピンチなことや、番組の存続が危ないことを巧妙に視聴者に伝えていきます。MCとしての責任をしっかりと視聴者が受け入れられる上手な構成で、かつシリアスになりすぎず笑いで表現するところに底力を見せられた形です。

この日のゲストには、秋元康さんと二宮さんが参加しましたが、3人でも安定感のある進行とトークを展開。秋元さんと二宮さんという、トークがうまい2人だったことを差し引いても、中居さんは松本さんの不在を全く感じさせない、圧巻のMCとしての存在感を見せつけました。

番組リニューアルも初回から大盛り上がり!

この『まつもtoなかい』は、2月4日から番組をリニューアルし、構成はあまり変えず『だれかtoなかい』として放送。新たにMCとして二宮さんを迎え入れ、番組は継続されることに。
第1回放送ではサンドウィッチマンとムロツヨシさんをゲストに迎え、前番組以上の盛り上がりを見せました。中居さんがゲストや二宮さんに気を使いながら、自虐ネタや独特な掛け合いで笑いを展開。松本さんの不在を感じさせない、急きょ作り上げたリニューアル番組としては大成功を収めた形となりました。

中居さんが、MCとしての力を改めて視聴者に見せつけた番組となります。
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中居正広は大物MCのハイブリット!?
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