吉高由里子さん主演のNHK大河ドラマ『光る君へ』が1月7日より放送スタートしました。第1話ではラスト5分に衝撃展開を迎え、SNS上でも騒然となる事態に。ストーリーをおさらいしつつ、今後の見どころを紹介します。
第1話「約束の月」あらすじ
男が出世することでのみ、家族を養い家を繁栄させることができた平安の世。後の紫式部・まひろ(落井実結子)の父・藤原為時(岸谷五朗)は、長らく官職に就けず家は困窮していました。母・ちやは(国仲涼子)が夫のため懸命に祈りへ通う姿を見ながら、他所にも妾を持つ父に不服なまひろ。
一方、藤原兼家(段田安則)は娘・詮子(吉田羊)の入内が決まり右大臣に出世。長男・道隆(井浦新)、次男・道兼(玉置玲央)、三男・三郎(木村皐誠)ら3人の男子や孫娘に恵まれ、天皇の外戚となることでますます栄華を極めんとしていました。
ある日、まひろは飼っていた鳥を追いたどり着いた河原で、三郎と運命の出会いを果たします。幼い2人は会話をはずませ、再会を約束する仲に。一方、為時は兼家に取り立てられ、東宮に漢文を教える職を得ます。兼家は為時に東宮の様子をつぶさに知らせるよう指示。次の帝となる人物を把握するために為時を利用しようと画策していました。
そんな折、三郎との再会の場に急ぐまひろは、運悪く道兼が駆る馬と遭遇。まひろを避けて落馬した道兼は、従者がまひろの度胸を褒めたことでより激昂し、まひろを庇ったちやはを刀で一突き、殺害してしまいます。事実を知った為時は、まひろたちを養い続けるため、道兼の罪を隠し、ちやはを病で亡くなったことにします。
悲しみと怒りを到底飲み込めず、母を殺した人物を捕まえてくれと泣き崩れるまひろ。その頃、まひろと再会できず肩を落とし帰宅した三郎は、返り血で顔を濡らす道兼を目撃して――。
衝撃ラストに騒然!光と闇のギャップが本作の見どころか
幼いながら聡明なまひろと、出世にいそしむ父や兄をはた目に争いごとを好まぬ三郎の出会いが描かれた第1話。平安の雅な世界観に出世争いや人の噂話といったダークな要素が組み込まれ、さらにラスト5分では道兼がまひろの母を刺し殺すという衝撃展開へ。今後、本作で描かれていくであろう光と闇のコントラストに期待が膨らむ初回でした。
X(旧Twitter)では、「初回から惹き込まれた」「(脚本・大石静さん曰く)『平安時代の驚くような“セックス&バイオレンス”を描きたい』の通りの展開」「ボーイ・ミーツ・ガールか良いじゃん!とホクホクしてたら終盤コレですよ…」「玉置玲央さん、ひどい役やわ…」「最後の道兼ホラーすぎて怖い」「大河ドラマ史上屈指のクズ野郎爆誕」などの声が寄せられています。
第2話は「めぐりあい」。15歳となり成人の儀式を迎えるまひろは、代筆仕事に生きがいを感じていました。一方、道長(柄本佑)は官職を得て宮仕え。道長の父・兼家はさらなる権力を得ようと、道兼を動かし天皇が退位するよう陰謀を計り――。大人になったまひろと三郎/道長の再会がどう描かれるか注目です。
この記事の筆者:地子給 奈穂
編集・ライター歴17年。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWeb戦略コンサルティングも行う。