2024年のドラマ初めはこれで決まり! “神キャスティング”の日曜劇場など注目冬ドラマ3選

2024年1月期の冬ドラマは、バラエティ豊かな作品が勢ぞろいしています。この記事では、元テレビ局スタッフが、厳選したオススメ3作品の魅力と見どころを初回放送日と共に徹底解説します。(サムネイル画像出典:『不適切にもほどがある!』公式Webサイト)

もはやキャスティングだけで名作確定。日曜劇場に今年も大注目!

『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』
2024年1月14日スタート 毎週日曜日21時『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(画像出典:公式Webサイト
最後に紹介するのは、今期の日曜劇場作品となる『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系)です。どのサイトでも目玉として紹介するドラマはあまり紹介したくないところですが、『さよならマエストロ』は名作になる可能性大で外せませんでした。

まず、ストーリーより先に西島秀俊さんが主演、芦田愛菜さんが共演するというキャスティングだけで見る価値あり。西島さんは、ここ最近では映画『ドライブ・マイ・カー』が世界的な評価を受け、その後はドラマ『警視庁アウトサイダー』(テレビ朝日系)、『きのう何食べた? season2』(テレビ東京系)、映画『首』など話題作に続々と出演。2022年10月からAmazon Prime Videoにて公開された『仮面ライダーBLACK SUN』も高い評価を得るなど、とにかく演技の幅が広い俳優です。

日本を代表する名優と対峙(たいじ)するのは、国民的な人気を誇る芦田さん。天才子役といわれた芦田さんはバラエティ番組やCMでの活躍が目立ちましたが、2022年には、映画『メタモルフォーゼの縁側』で高い評価を得ると、2023年7月期のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)で、本格的に俳優としての活動を再開。俳優として底力を遺憾なく見せつけました。芦田さんが、さらに俳優としてステップアップするために、重要な作品が『さよならマエストロ』となりそうです。

東京音大教授が全面監修! 作中の音楽にも期待大

さて、『さよならマエストロ』ですが、西島さんは天才指揮者だった過去を持つ「夏目俊平」を担当。芦田さんはその娘である「響」役を務め、市役所に勤務する20歳の女性を演じます。2人はある事件をきっかけに決別しましたが、久しぶりの気まずい同居生活をはじめることに。天才ゆえに家族の気持ちが分からない父親と、素直になれない娘が紡ぎ出す少し変わった親子の絆を描きます。

ドラマの魅力は出演者だけでなく音楽にもあり、東京音楽大学教授で日本クラシック界をけん引する世界的指揮者・広上淳一さんがオーケストラを全面監修。さらに、東京音楽大学がオーケストラの演奏部分をバックアップすると公表され、作品の中では迫力ある音楽が楽しめそうです。

ここまで紹介した3作品以外にも、さまざまなジャンルのドラマが放送される2024年1月期の冬ドラマ。これまでになく豪華なラインアップとなっただけに、ぜひお気に入りの作品を見つけて視聴してみてください。
 

この記事の筆者:ゆるま 小林
長年にわたってテレビ局でバラエティ番組、情報番組などを制作。その後、フリーランスの編集・ライターに転身。芸能情報に精通し、週刊誌、ネットニュースでテレビや芸能人に関するコラムなどを執筆。編集プロダクション「ゆるま」を立ち上げる。

記事に戻る
Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 海外から眺めてみたら! 不思議大国ジャパン

    外国人観光客向け「二重価格」は海外にも存在するが……在欧日本人が経験した「三重価格」の塩対応

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『トラペジウム』がキラキラしているだけじゃない、新感覚のアイドル映画になった7つの理由

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    東海道新幹線の「個室」が100系以来、四半世紀ぶりに復活! 「どこに設けられる?」JR東海に聞いた

  • AIに負けない子の育て方

    多様化する中学受験…実施校が爆増した「新タイプ入試」「英語入試」に受かるのはどんな子か