All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、岡山県浅口郡在住・37歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:37歳女性在住:岡山県浅口郡
同居人数:祖母、父、自分
世帯年収:父250万円、自分210万円
実家の間取り:一軒家
職業:会社員
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:2万円交際費:1万円
毎月のお小遣い:1万円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:150万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
また、実家を出る予定について聞くと「ある」とし「転勤のため」と回答しました。
「家主が色々生活に口出しする物件も多かった」
現在、実家暮らしをしている理由は「現在の勤務地で家賃を払うよりは実家に戻った方が安上がりだったため」と告白。「社宅制度がないことと、当時近隣の空きのある物件が間取りや設備の割に高い家賃が設定されており、土地運用に手を出したらしい家主が色々生活に口出しする物件も多かった」と続けています。
1人暮らしをするにも、物件などの関係でいい場所が見当たらないとのことですが、幸いにも実家から職場へアクセスできる立地なため実家暮らしを続けられているそうです。
「地元に戻ってきて平均賃金が下がったせいで……」
一方で、実家での生活においても不満はあるようです。「エリア的に高速回線やモバイル回線の通りがよくない」と通信環境に難があることを告白。
さらに「最寄りのコンビニまでが遠く、街灯の整備も行き届いていないことから例えば夜中に急に生理用品の追加を買う必要があるときなどは暗いため車を出さなければならない」とも話しています。
仕事や趣味などでインターネットを頻繁に使う人にとって通信環境の整備は不可欠であり、不備があるとどうしてもストレスを感じてしまうもの。回答者も同様に不満を感じているようです。
また、経済的な悩みもあるとのことで、「地元に戻ってきて平均賃金が下がったせいで給与もそれに合わせるという理由で下がってしまったので転職を検討中」と、現在の状況を説明してくれました。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。