夏期講習、冬期講習に特別講習……怒涛(どとう)の塾費用納入が終盤に差し掛かる中、いよいよ、1〜2月の受験シーズンを迎えます。入学金など合格後の費用もさることながら、忘れてはいけないのが試験を受けるために出願時に支払う「入学検定料(受験料)」です。
私立中学校の「検定料」、1回の平均はどれくらい?
検定料は、各学校ごとに金額が違い、受験校の数で総額に差が出るため、どのくらいの検定料を準備しておけばよいのか、前もって調べておく必要があります。試験を受けるために各学校に支払う「検定料」は、学校ごとに金額が違います。東京都が発表した「令和5年度 都内私立中学校の学費の状況」によると、都内私立中学校の平均検定料は2万3897円です。
関東の私立中学校の検定料を見てみると、目黒学院中学校の1万円、麻布中学校、慶應義塾中等部、立教女学院中学校などの3万円まで、大体2〜3万円の間で設定されている学校が多く、関西では灘中学校、東大寺学園中学校などが2万円で関東よりは検定料の相場が低めのようです。
「受けまくる!」の意気込みも、検定料の総額に意気消沈?
埼玉県に在住する筆者の場合、子どもの模試結果に一喜一憂する中、2月に受験する本命志望校に加えて埼玉・千葉の1月受験、合格の可能性がある安全校からチャレンジ校まで、スケジュールが許す限り受けまくろう! と親子で意気込む時期もあったりするのですが、この「検定料」問題にぶち当たり、「……やはり、受験校を絞ろう」と冷静に考えたりもするものです。受験する回数の分だけ加算されていく「検定料」。合否結果によって後々加算されることもありますが、ここでは、1月中に支払う「検定料」に絞って、3人のパターンを見ていきましょう(※2023年12月時点の検定料で計算)。