そんな「お年玉」に関する疑問について、「All About」ガイドでファイナンシャルプランナー(FP)の松浦建二が解説します。
(今回の質問)
お年玉は何歳まであげる? 年齢別の相場は?
(回答)
ほとんどの高校生はもらっていますが、金額も年齢も家庭の事情に合わせて自由に決めたら良いです。
どういうことなのか、以下で詳しく解説します。
祖父母からもらっている割合は9割近く
子どもや孫らへお年玉をあげるのに何歳まであげるのが良いか、いくらあげるのが良いか、相場が気になる人は多いかと思います。お年玉の平均像を確認し、あげる立場としてどのように考えると良いかファイナンシャルプランナー(FP)視点で考えてみました。まず、知るぽると(金融広報中央委員会)が調査した「子どものくらしとお金に関する調査」から、小学生高学年(5~6年生)、中学生、高校生がお年玉をもらっている割合を確認してみました。
この調査では大学生は対象外ですが、大学生でもらっている人も多いのではないでしょうか。
小学生高学年のお年玉は半数以上が1~2万円台
次にお年玉の相場について小学生高学年から順に確認してみました。これだけ分散していると、お友達同士で何倍もの差があることも多そうなので、お友達同士ではお年玉の話をしない方が良いかもしれません。
中学生のお年玉は3分の2弱が1~4万円台
少子化により、多くの大人から1人の子どもに対してお年玉が集まってきているのかもしれません。
高校生のお年玉も3分の2弱が1~4万円台
子どもがもらうお年玉の総額は、複数の大人からの合計額なので、子どもが多くもらい過ぎることも少な過ぎることも避けるためには、事前に大人たちで調整した方が良さそうですね。
FPが考える「お年玉の適正額」とは?
子どもが親や祖父母からもらうお金はお年玉だけではありません。月々のお小遣いや必要に応じてもらうお金もあります。各家庭で経済状況や考え方は異なるので、お年玉の額は自由に決めたら良いのではないでしょうか。お金は日々の生活を充実させるためのツールであり、使い方が大事です。お金の多い少ないで人生の良し悪しは決まりません。お金と正しく付き合っていくためには、子どもの頃から良い習慣を身に付けておくことが大事です。
そのためには、当然ながら教える立場の親がお金と正しく付き合っていなければなりません。親や祖父母はお年玉をあげるだけでなく、使い方や貯め方まで教えてあげてほしいものです。
この記事の筆者:松浦 建二
傍にいると便利な庶民派ファイナンシャルプランナー
FPとしてライフプランや保険の保障見直しに従事するガイドが、医療保険や共済をやさしく解説。