【前回の記事「SMエンタの新K-POPグループ『RIIZE』に期待が高まるワケ」(#26)はこちら】
2023年のK-POPニュースを振り返る
編集担当・矢野(以下、矢野):今回は年末恒例、2023年のK-POPニュースの振り返りをしていきたいと思います。K-POPゆりこ(以下、ゆりこ):もうすぐ今年が終わってしまうなんて信じられないです。ついこの前「2022年の振り返り」をした気が……。
矢野:今年もいろんな出来事がありましたね。今回は僕とゆりこさんが選んだ2023年のニュースをランキング形式でご紹介していきます。
ゆりこ:衝撃度、今後への影響度、最終的には独断と偏見で決めさせていただきました。ラインナップと順位は矢野さんとほぼ意見が一致しましたね。各ニュースの解説や、余談については次回お話ししたいと思います。
5位:トップスターたちの麻薬事件
韓国の俳優、アイドル、ラッパーなど数々の芸能人が麻薬関連の不法行為で摘発、捜査対象となった2023年。特に大きなニュースとなったのは数々の映画・ドラマで主演を務めてきたトップ俳優ユ・アインへの逮捕状請求と起訴。10月には映画『パラサイト 半地下の家族』や『マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~』に出演したイ・ソンギュンが麻薬使用の疑いで捜査対象に。BIGBANGのG-DRAGONも検査を受けたが容疑を否定し、12月14日に韓国警察が“嫌疑なし”として不送致で捜査を終えると発表した。
矢野:韓国芸能人の麻薬ニュースは目立ちましたね。それも有名な俳優さんが立て続けに! G-DRAGONさんは疑いが晴れてホッとしました。とはいえ、このようなニュースに名前が出た以上“ノーダメージ”とはいかなそうです。ゆりこ:こういった事件があるたびに、無関係の著名人の名前が挙がります。今回も例外ではありませんでした。イメージを大事にする芸能人にとっては痛手。G-DRAGONさんは無実が証明できましたが、本人もファンも悔しいでしょう。一方で今の韓国が深刻な麻薬問題を抱えているのも事実です。
矢野:K-POPニュースとは少しズレますが、韓国全体を騒がせたビッグニュースだったので5位に選びました。
4位:FIFTY FIFTYのブレイクと事実上の解散
2023年を代表するK-POP曲を挙げるなら、FIFTY FIFTYの『Cupid』は間違いなく入るだろう。2月に発売した1stシングルでいきなりアメリカ・ビルボードのメインシングルチャート「Hot 100」に13週連続でランクイン。“中小事務所の奇跡”“ガールズ版BTSとなるか”と期待と注目が集まる中、6月にメンバー全員が所属事務所に対して専属契約効力停止を求め、事態は急転。メンバーと事務所側、『Cupid』プロデューサーも巻き込み法廷での争いに発展した。結果的にメンバーのうち3人(アラン、セナ、シオ)が専属契約の解除となり脱退、キナのみが残ることで終結した。
ゆりこ:たった半年の間にコリアンドリームをつかんで、一気に事実上の解体状態へ。K-POP業界の光と影を体現するようなグループだと感じました。韓国ドラマ並みに展開が早すぎる!矢野:ちょっと苦い展開となってしまいましたが……『Cupid』は間違いなく名曲です。