3位:新星RIIZEデビュー、期待の新人ボーイズグループが続々登場
2021~2022年にかけてはIVE、LE SSERAFIM、NewJeansと大型ガールズグループのデビューやブレイクが続いた中、2023年はボーイズグループのデビューが目立った。中でもSMエンターテインメント(以下、SMエンタ)が男性グループとしてはNCT以来、7年ぶりにお披露目したRIIZEはデビューして2カ月でYouTubeコンテンツの累計再生回数1億回を超え、韓国最大級の音楽アワード「MMA2023」では新人賞を受賞。早くも頭角を現している。「2023 MAMA AWARDS」の新人賞にあたる「Best New Male Artist」に輝いたZEROBASEONE、HYBE傘下のKOZエンターテインメントからZICOのプロデュースでデビューしたBOYNEXTDOORも今後のK-POPを盛り上げる有力グループだ。
ゆりこ:去年、「2023年はボーイズグループの戦国時代が来る」と予想したのですが、その通りになったのではないでしょうか。まだこれからスタートという感じですが。矢野:ガールズグループの勢いも衰えず、むしろさらに盛り上がりを見せていた印象です。BLACKPINKも全員で活動継続することになりましたし、来年のK-POPシーンはさらに面白くなるのではないでしょうか。
2位:SMエンタのお家騒動
今年2月にSMエンタが創業者で総括プロデューサー、最大株主として長年同社の“トップ”に君臨していたイ・スマン氏との契約終了を発表。直後にカカオエンターテイメントと戦略的パートナーシップ契約を締結し、一部の株式譲渡について発表すると、これに反発したスマン氏が自身の所有する株の大半をHYBEへ売却。そこから一気にカカオとHYBEによるSMエンタの経営権と株をめぐる泥仕合がスタート。SMエンタの創業一族と経営陣による“お家騒動”も明るみとなった。交渉の末、最終的にはカカオ側が筆頭株主として経営権を握り、HYBEはプラットフォーム事業の協力会社となることで合意。その後10月にカカオ側の投資部門から株価操作の容疑で逮捕者が出るなど、スッキリ“完全解決”とは言えない状態だ。
矢野:このニュース、今年だったんだなっていうのが意外です。もっと前の話だったかのように感じます。当時、これからSMエンタはどうなってしまうのだろう? とザワザワしました。ゆりこ:今年は日本でも従来のアイドル業界が大きく変わるような動きがありました。同様に韓国においてもSMエンタの一件は一時代の終焉(しゅうえん)と、次のフェーズ入りを象徴するニュースだったと思います。