「志らくさんがいない!?」「佐久間Pか太田光では?」M-1審査員交代か?公式投稿で盛り上がるネット考察

日本一の若手漫才師を決める大会、M-1グランプリ2023のティザー動画の内容が「今年の審査員が変更になるのを示唆しているのでは?」とSNSで話題に。ネット上での考察について歴代の審査員遍歴も交えてご紹介します。(サムネイル画像:M-1グランプリ公式Xより)

M-1グランプリ2023、審査員変更か!?

日本一の若手漫才師を決める大会、M-1グランプリ2023のティザー動画が公開。その思わせぶりな内容から「今年の審査員が変更になるのを示唆しているのでは?」とSNSで話題になっています。

今回はネット上で盛り上がっているM-1グランプリ2023の審査員変更考察について、歴代の審査員遍歴も交えてご紹介します。

「志らくさんがいない!?」M-1公式ティザー動画の謎が話題に

12月4日、M-1グランプリの公式X(旧Twitter)に投稿されたティザー動画は、全編モノクロのスタイリッシュな世界観と2022年を中心に歴代の名場面を散りばめた心憎い構成で、2023年の大会への期待が高まる仕上がりになっていました。

しかし、話題になったのは動画の出来栄えだけではなく、差し込まれた審査員の映像です。2022年の審査員を務めた7人のうち、立川志らくさんだけが映っていませんでした。他の6人が順々に映されるシーンだったので、偶然や編集ミスは考えづらい、制作者側の何らかの意図を感じる作りになっています。
 

2023年の審査員がまだ発表になっていないこともあり、SNSでは「志らくさんから他の誰かに審査員が変更になるというサインでは?」と考察する声が上がっています。

意外と変わっていない? 新M-1の歴代審査員遍歴

審査員変更と聞くと、記憶に新しいのは2022年。2010年までの「旧M-1」を含めてそれぞれ計9回、審査員を務めたオール阪神・巨人のオール巨人さんと上沼恵美子さんが勇退。博多華丸・大吉の博多大吉さんと山田邦子さんに変更となったことが話題になりました。

そのため、毎年のように審査員が変わっている印象を持つ人もいるかもしれませんが、実は「新M-1」の過去8回のうち、半分は審査員が変わっていないんです。

初年度の2015年は歴代優勝者による9人体制、翌年の2016年は歴代最少の5人体制など、年々大きく変わる時期もありましたが、2018〜2021年の4年間は7人とも同じメンバーが継続して務めていました。

<「新M-1」審査員遍歴> ※敬称略
2015年:中川家・礼二  ますだおかだ・増田英彦 フットボールアワー・岩尾望 ブラックマヨネーズ・吉田敬 チュートリアル・徳井義実 サンドウィッチマン・富澤たけし NON STYLE・石田明 パンクブーブー・佐藤哲夫 笑い飯・哲夫(旧M-1優勝者から9人)
2016年:オール巨人 礼二 博多大吉 ダウンタウン・松本人志 上沼恵美子
2017年:オール巨人 渡辺正行 礼二 春風亭小朝 博多大吉 松本人志 上沼恵美子
2018〜2021年:オール巨人 礼二 ナイツ・塙宣之 立川志らく 富澤たけし 博多大吉 松本人志 上沼恵美子
2022年:山田邦子 博多大吉 富澤たけし 立川志らく 礼二 松本人志

2017年の決勝で上沼さんに酷評されたマヂカルラブリー野田クリスタルさんが、2020年に返り咲いた際に発した「どうしても笑わせたい人がいる男です」という記憶に残る名ツカミも、上沼さんが審査員を続けていたからこそ成立したもの。そういった因縁やストーリーが生まれやすいことが、審査員継続の醍醐味(だいごみ)と言えるでしょう。

とはいえ、審査員を続けるかどうかは、もちろん本人の自由。2022年の2人の審査員交代を見送った志らくさんが「自分も今年で勇退したい」と考えたとしても不思議ではありません。

「佐久間さんになる?」「太田さんじゃない?」SNSで盛り上がる審査員考察

では、いったい誰に変わるのか。SNSでは主な候補として2人の名前が挙がっています。

1人目は、テレビプロデューサーの佐久間宣行さん。30秒間ほとんどBGMで構成された映像のうち、唯一のセリフが2022年の優勝者であるウエストランドの井口浩之さんがネタ中に発した「佐久間さーんだろ!」だったことが理由です。

2人目は、ウエストランドの事務所の先輩でもある、爆笑問題の太田光さん。動画内で使われているキャッチフレーズの「爆笑が、爆発する。」が、爆笑問題の「爆笑」を示唆しているというのが理由です。相方の田中裕二さんの可能性もありますが、ネタ制作者である太田さんの方を思い浮かべる人が多いようです。

どちらの考察も信ぴょう性はあるものの、「2022年の優勝者がウエストランドだったからこういう動画になっただけ」と考えることもできます。また、太田さんは常々「M-1の審査員の依頼があったとしても断る」という旨の発言をしています。

とはいえ、わざわざ志らくさんだけ出演シーンを入れずに「動画はひっかけで志らくさん続投でしたー!」というのはちょっと失礼な気もしますし、何らかの動きはありそうです。

個人的には、あくまで主役はファイナリストの方なので、審査員変更は思わせぶりな動画なんて作らず、普通に発表してほしいところですが……!

2023年の審査員は継続なのか、はたまた変更になるのか。続報が待ち遠しいですね。


この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅

  • ヒナタカの雑食系映画論

    『グラディエーターII』が「理想的な続編」になった5つのポイントを解説。一方で批判の声も上がる理由

  • アラサーが考える恋愛とお金

    「友人はマイホーム。私は家賃8万円の狭い1K」仕事でも“板挟み”、友達の幸せを喜べないアラサーの闇

  • AIに負けない子の育て方

    「お得校」の中身に変化! 入り口偏差値と大学合格実績を比べるのはもう古い【最新中学受験事情】