単行本累計発行部数が1億5000万部を突破した漫画『鬼滅の刃』(集英社)。その舞台版の最新作である「舞台『鬼滅の刃』其ノ肆 遊郭潜入」の東京公演が間もなく開幕します。
今回から新たに主人公・竈門炭治郎を演じる、阪本奨悟さんの“鬼滅”愛とは? 稽古を重ねて感じる、舞台版の手応えを熱く語ってくれました。(インタビューは10月中旬に行いました)
“絶対に諦めない”炭治郎を、心から尊敬しています
ミュージカル「刀剣乱舞」や「演劇調異譚『xxxHOLiC』」など、数多くの舞台やミュージカルに出演し、シンガーソングライターとしても活躍する阪本奨悟さん。『鬼滅の刃』はもともと大好きな作品だっただけに、今回の炭治郎役はとてもうれしいし光栄です、と声を弾ませます。「『鬼滅の刃』が舞台化されると知った時から、“僕もキャラクターのどれかを演じられたらいいな”と願っていました。ニュースを聞いた時に一緒にいた俳優仲間の有澤樟太郎君からは、“奨悟くんは(鬼殺隊の“柱”の一人である時透)無一郎ぽいですよね”と言われて、無一郎みたいなミステリアスな感じがあるのかな~と思いましたが、僕自身はダントツに炭治郎が好きでした。
彼の1番の魅力は、どんなことが起きても絶対諦めない、精神的な強さ。生きていくなかで、ほとんどの人は妥協すると思いますし、僕もこれまでにいろんな妥協をしてきましたが、炭治郎は15歳の少年なのに、絶対に志を曲げないし、折れない。その強さを、僕はとても尊敬しています」