ふたを開けた状態で容器を縦にすると同封されたフォークと2個の雪見だいふくが「18」という数字に見えることから、「いい(11)雪見(18)」を意味する11月18日が記念日として制定されました。
今回は、かつてはマシュマロで包んでいた、最近まで夏には売っていなかったなど、雪見だいふくの豆知識をご紹介します。
かつてはもちではなくマシュマロで包んでいた!
雪見だいふくは、ロッテが1981年から販売している人気のアイス。バニラアイスをもちで包んでいるのが特徴ですが、その昔、もちではなくマシュマロで包んだ「幻の雪見だいふく」が売られていたことはご存じでしょうか。その商品とは、前年の1980年に販売された「わたぼうし」。売上は好調でしたが、当時の開発者がさらによいものを作ろうと考え、日本人好みの素材であるもちを使った大福風のアイスを開発したのが雪見だいふくです。
ちなみに、「わたぼうし」は黄身餡をマシュマロで包んだ博多銘菓「鶴乃子」からヒントを得たとされています。いわば、雪見だいふくの親の親。機会があれば食べ比べてみてはいかがでしょうか。
2018年まで夏には売っていなかった!
アイスクリーム市場では後発だったことから、あえてピークの夏をはずすというコンセプトで売り出された雪見だいふくは秋冬だけの限定販売。こたつに入って食べた思い出がある人も多いのではないでしょうか。あれ? でも最近、夏場にアイスコーナーで見かけた気がするんだけど……と思ったそこのあなた! 勘違いじゃありません。
実は2018年の4月から、夏にも売ってほしいという消費者の声に応える形で通年販売に変わり、1年中食べられるようになっているんです!
令和生まれの子どもたちに「冬といえば雪見だいふくだよね」というあるあるトークは通用しませんので、ご注意ください。
本来は「月見だいふく」にするつもりだった!?
ロッテの開発担当者が代々受け継いできた「雪見だいふくファイル」というものがあり、その一部が公式Webサイトでも公開されています。そこにはウサギのキャラクターが雪ではなく月を見ながらアイスを楽しむ描写が記されていて、ロッテ側も「『雪見だいふく』は本来『月見だいふく』だった!という衝撃の事実」とコメントしています。
もしかしたら、秋冬限定販売というコンセプトになる前は、通年販売の「月見だいふく」として売り出す予定だったのかもしれませんね。
今や1年中食べられるとはいえ、やはり秋冬に食べたくなるのが雪見だいふく。寒くなってきた雪見だいふくの日に、食べてみてはいかがでしょうか。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。