All About ニュース編集部は、2023年9月11日~10月9日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、神奈川県川崎市幸区在住・36歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:36歳女性在住:神奈川県川崎市幸区
同居人数:両親、自分、弟
世帯年収:父親300万円、母親300万円、弟250万円、自分150万円
実家の間取り:一軒家3LDK
職業:パートアルバイト
生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:0円交際費:3万円
毎月のお小遣い:7万円
毎月の貯金額:1万円
貯金総額:5万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によると、35〜59歳女性の1カ月の平均消費支出は16万4749円です。そのうち、住居費の平均は2万5360円ですが、家賃などは地域や条件によって差が出てくるので、住居費を除いた14万円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
回答者に、実家を出る予定について聞くと「どちらともいえない」とし、「弟と不仲なので親が亡くなった後はわからないからです」と回答。
恋愛や結婚についても「どちらともいえない」とし、「アイドル(推しメン)に夢中だからです」と話しました。
「働いた分のお給料を全て自分の趣味などへ自由に使える」
現在、実家暮らしをしている理由は「とにかく家賃や食費、光熱費などの生きるための出費がほとんどかからないのが一番大きいです」と話しています。「働いた分のお給料を全て自分の趣味などへ自由に使えるからです。あとはほんの少しだけですが、寂しさを感じないところも魅力です。安心感があります」と続けています。
経済的に問題があるというよりも、自分の自由にお金を使えることに魅力を感じている回答者。そこに、1人暮らしでは得られない共同生活の安心感が加わり、実家での生活にメリットを見出しているようです。
趣味のオタ活が親の理解を得られず、辛いときも
実家暮らしにおける苦悩について聞くと、意外な回答が。「親の目が痛い時があります。オタ活をあまりよく思っていないので、オタ活にお金を使いすぎると小言を言われてしまいます。イベントや飲み会などで帰りが遅くなると心配させてしまうので、なるべく飲み会は行きたくても行かないようにしています。好きなアイドルグループのライブやイベントで他の県に遠征する時も、なるべく安く済ませるために夜行バスを活用しますが、そうするとどうしても一泊二日になるので、それを伝えるととても嫌そうな目をするので心苦しいです」と、自身の趣味に関する親の視線に苦悩を感じると告白しました。
さらに、実家暮らしをする上でお金に関する悩みについて「今はまだいいのですが、親が具合悪くなった時や亡くなってしまった時は色々と心配です」と語っています。
「喋れることができる状態ならいいですが、そうではなかったらどうしていいやら。あとは弟と不仲なのでそこにもお金が絡んでどうなっていくかと不安になっています」と続け、将来的な不安があることを打ち明けました。
実家生活での今後、趣味に関する両親の理解について悩みを持つ回答者。実家暮らしは必ずしもポジティブな面だけではない、と感じているようです。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:鎌田 弘 プロフィール
ニュース記事を中心に執筆中のライター。IT企業のメディア担当を経て現在に至る。All AboutおよびAll About ニュースでのライター歴は2年。