11月11日はサッカーの日!
11人対11人で行うスポーツであることにちなんで、スポーツ用品メーカーであるミズノの直営店、エスポートミズノ(現MIZUNO TOKYO)によって制定されました。
今回は、サッカーとフットボールの違い、サッカーボールが白黒である理由など、違いの分かる人になれるサッカーの豆知識をご紹介します。
「サッカー」と「フットボール」の違い
子どもの頃からサッカーと呼んでいたのに、最近のスポーツ番組などでフットボールと呼ばれるようになってきて、「何が違うの?」と思っている人もいるでしょう。
サッカーとフットボール、基本的には同じものを指していますが、厳密には「フットボールの一種がサッカー」といえます。
フットボール(football)は、文字通り足を使ってコート上で得点を競うチームスポーツの総称。サッカーだけでなく、ラグビーやアメリカンフットボール(アメフト)もフットボールです。
1863年、イングランドにおけるフットボールのルールを統一する目的で協会が発足。手を使ってはいけないなど、現在のサッカーの元になるルールが定められました。
この協会式フットボール(association football)が浸透し、「協会式をプレイする人」の意味でassoccerと呼ばれるようになり、さらに略されてサッカー(soccer)になりました。
人気が世界的なものになった現在では、単に「フットボール」と呼ぶ国が多く、アメフトの人気が高いアメリカなど一部の国で区別するために「サッカー」と呼ばれており、日本もその影響を受けてサッカーが定着しました。
サッカーボールが白黒の理由
サッカーボールといえば、白黒の多角形が合わさったものをイメージする人が多いと思います。このデザインを一躍有名にしたのは、1970年メキシコ大会で初登場した史上初のFIFAワールドカップ公式試合球であるアディダスの『TELSTAR(テルスター)』。
その名の通り「Star of Television」がコンセプトで、当時のモノクロ放送でもボールが目立つように白黒に色付けされたそうです。色だけでなく、白の六角形と黒の五角形を合わせて球体に近づける「切頂二十面体」の形も初めて採用されました。
その斬新さから時代を超えて愛されるサッカーボールの象徴的なモデルとなり、カラー放送が当たり前になった現在でも、多くの人がイメージするデザインとして残っています。
得点差のギネス記録は100点差以上!?
サッカーは野球などと違って大きな点差がつきづらいスポーツですが、歴史上で最も点差のついた試合はどれくらいのものだったのか。
ギネス記録は、2002年のマダガスカル・サッカーリーグで行われたASアデマ対SOレミルヌの試合で、その点差はなんと149対0! 試合時間は90分なので、36秒に1回ゴールを決めていることになります。そんなことあり得るの!?
実はこの149点、全てSOレミルヌ側のオウンゴールによるもの。1つ前の試合における主審のジャッジに抗議する目的で行われました。149点も取るなんて、めちゃめちゃ怒ってたんですね……!
ちなみに試合後、チームの監督は3年間の停職、主要4選手は1年間の出場停止と重い処分が下されましたが、疑惑の審判は処罰されず、不名誉な記録だけが残る結果に。
2022年のW杯でも話題になったVARなど、技術の進歩でこのような悲劇がなくなることを期待したいですね。
この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。