活用すれば楽天ポイントが貯まる「楽天経済圏」。活用しない場合と比べて、どのくらいお得になるのでしょうか。年間で貯められるポイント額や貯め方について、ファイナンシャルプランナーで「All About」仕事・給与ガイドの福一由紀が解説します。
(今回の質問)
楽天経済圏を使うと、何もしない人と比べて年間どの程度お得になるのですか?
(回答)
2人以上の世帯の場合、年間で8万ポイント程度貯めることも可能です。
以下で詳しく見ていきましょう。
そもそも「楽天経済圏」とは?
「楽天経済圏」とは、買い物や預貯金、投資などに楽天グループの展開するサービスを利用することで、楽天ポイントを貯められるシステムのこと。
利用サービス数に応じてポイント還元率がアップする仕組みや、サービス同士を連携させることでポイントを貯められる仕組みがあり、これらを使えばどんどんポイントを貯めていくことができます。
年間8万ポイント貯めるには?
実は楽天経済圏で最もポイントを貯められるのは「楽天市場」で買い物をするとき。楽天市場には「スーパーポイントアッププログラム」という、ポイント倍率が上がるプログラムがありますので、これを活用していかにポイントを貯めるかが肝になります。
2022年の家計調査によると、2人以上の世帯の消費支出(月額平均)は、食費が約8万1000円、家具/家事用品代が約1万2000円、洋服/履物代が約9000円、教養娯楽代が約2万7000円、その他が約4万8000円となっています。
このうち、一部を楽天市場での購入に充ててみるのです。例えば月約8万1000円の食費のうち1万円くらい、約2万7000円の娯楽代のうちの1万5000円くらいを使うとして、獲得ポイントが「7倍」になる時期に楽天市場で買い物をすれば、普段よりもポイントを貯めることができます。
さらに、ポイントが20倍などになるタイミングで、楽天市場で家具や洋服を2万円分くらい購入すれば、合計で月間5750ポイントくらい貯められるのではないかと思います。年間にすると、これだけで6万9000ポイントですね。
なお、楽天市場以外での買い物でも「楽天ペイ」を使えば最大1.5%がポイントで還元されます。スーパーでの買い物に月5万円くらいを支払う場合でも、楽天ペイで支払えばひと月で750ポイント程度、年間で9000ポイント程度貯められるのではないかと思います。
「楽天カード」を使う場合は通常1%がポイントで還元されますので、例えば3万円分を楽天カードで決済したとなると、ひと月300ポイント、年間で3600ポイント貯まります。こういったものを合わせると、年間で8万ポイント貯めるのも夢ではないでしょう。
とはいえ、楽天市場だけで買い物をするというのはかなり難しいと思いますので、普段の買い物の一部を楽天市場での買い物に変更することで、ポイントを貯めていくのがいいのではないでしょうか。
筆者が2022年に貯めたのは「6万3984ポイント」
ちなみに筆者は楽天経済圏を少し利用している程度なのですが、2020年には7万6378ポイント、2021年には2万4555ポイント、2022年には6万3984ポイント貯められました。2023年は9月中旬時点ですでに2万3667ポイント貯まっています。以上、楽天経済圏でのポイントの貯め方を紹介しました。クレジットカードが使えない、現金しか使わないなど、買い物の仕方にはさまざまなご事情があると思います。「どの支出を楽天経済圏のサービスに移行できるかな」と、買い物やサービスの利用の仕方を見直してみるだけでも、ポイントを貯められるのではないでしょうか。
FP(ファイナンシャルプランナー)。大学卒業後システムエンジニアとして勤務。2人の子どもを出産し退職後FP資格を取得。女性のFP仲間とともに会社を設立し、セミナー、執筆、各種メディアへの企画監修、コンサルティングなどを行っている。