秋ドラマは何を見るべき? 『家政夫のミタゾノ』『いちばんすきな花』など元テレビ局スタッフがおすすめを厳選

10月から本格的にスタートする秋ドラマの中で、本当に見るべきおすすめの3作品を元テレビ局スタッフがどこよりも詳しく解説。『家政夫のミタゾノ』『いちばんすきな花』『コタツがない家』の魅力を紹介します。(画像出典:テレビ朝日系ドラマ『家政夫のミタゾノ』公式Webサイト)

『silent』のタッグがおくる、考察も楽しめそうな『いちばんすきな花』

2作目のおすすめは、10月12日から木曜22時に放送の木曜劇場『いちばんすきな花』(フジテレビ系)です。

2022年10月期に放送されたドラマ『silent』(フジテレビ系)を生み出した、村瀬健プロデューサーと脚本家・生方美久さんがタッグを組んだ作品で、4人の主役が入り乱れる「クアトロ主演」で男女の友情を描きます。

主演には、多部未華子さん、松下洸平さん、今田美桜さん、神尾楓珠さんという演技派であり話題を集めそうなキャストが勢ぞろい。ストーリー構成はまだ謎に包まれていますが、生方さんは雑誌の対談で「ラブストーリーではない」と公表しています。

舞台は田園都市線沿線

事前公開されている情報によると、舞台は田園都市線沿線。年齢も性別も育った環境も全く違う4人がある出来事をキッカケに交わり、友情と恋愛をキーワードに「本当に大切なものは何なのか」を探す物語になるようです。

『いちばんすきな花』の見どころは、何と言っても『silent』のクリエイター陣が再集結したところ。村瀬プロデューサーは、前職の日本テレビでも『14才の母』を制作した鬼才で、フジテレビではドラマの他に『約束のネバーランド』『キャラクター』などの映画作品もプロデュースしています。
 

「考察」要素にも注目

『silent』では、新人ながら天才的な才能を見せた生方さんが生み出すセリフや伏線回収が話題になりました。また、聴力を失った相手との恋愛という難しい設定を、丁寧に描き出すことに成功しています。『silent』は、ここ最近のドラマの本流になった「考察」系要素もあり、SNSや友人に語りたくなるドラマとして大成功。

今回の『いちばんすきな花』に出演予定の臼田あさ美さんは、インタビューで「会話劇の中に妙に腑に落ちるフレーズが落ちている」と語り、今回もいろいろと考察が楽しめそうです。10月12日に放送がスタートしますが、間違いなく初回放送から見逃せないドラマになりそうです。
 

>次ページ:3世代の“ダメ男”を養う肝っ玉お母さんを、小池栄子さんが演じる『コタツがない家』
 

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