「マイホーム資金に……」1000万円貯めた年収500万の40代女性、貯金をするために「やめたこと」

1000万円を貯めるとなると簡単なことではありません。マイホーム資金として貯めたいと思っている人も多いでしょう。貯めるために、具体的に何をして何をやめたのか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、43歳女性のケースを紹介します。

年収500万、1000万円貯めた43歳女性が「やめたこと」とは
年収500万、1000万円貯めた43歳女性が「やめたこと」とは

1000万円以上の貯蓄がある人は具体的にどのような目標を立て、お金を増やしていったのでしょうか。All About ニュース編集部が実施したアンケート調査から、マイホーム資金のために1000万円の貯金に成功した43歳女性のケースを紹介します。

回答者のプロフィール

回答者本人:43歳女性
家族構成:既婚(子どもあり)
居住地:千葉県
職種:在日大使館事務職員
現在の年収:500万円
現在の貯蓄額:1000万円以上(不動産投資などもしているので正確な金額は不明)

40代で貯金1000万円以上ある人の割合は?

ちなみに40代で貯金が1000万円以上ある人は、どのくらいの割合いるのでしょうか。金融広報中央委員会が発表した「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」によると、株式などを含めた金融資産保有額で、1000万円以上1500万円未満の人の割合は、全体では1人暮らしの人で7.3%、2人世帯以上で10.8%でした。

貯金1000万円以上ある人の割合
貯金1000万円以上ある人の割合

年代別で見ると、40代は1人暮らしの人で12.0%、2人世帯以上で10.0%となっています。


<出典>
「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)
「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」(金融広報中央委員会)

1年で100万円くらい貯めようと思っていた

貯金を始めたきっかけについて「1000万円貯めたのは20代から30代前半です。当時は年収300〜400万程度でしたが、漠然と1年で100万円くらい貯めようと思っていました。そうすれば10年で1000万円になるからです」と語る女性。


「実際には結婚し、家を建てるとなった34歳のころには母親の遺産500万円を含めて1700万円になっていました。あまり周りがどのくらい貯めているのかも知らず、なんとなく貯めていただけだったのですが、7つ年上の公務員の夫と、実父には大変驚かれました」とのこと。最初は1年で100万円という目標で貯め始めたそうです。

化粧品にも服にも興味がない

1000万円貯めるために「やめたこと」を聞くと「元々、化粧品には全く興味がないので、昔も今も、化粧品にはお金を使っていません。職場や家族からも強要されません。冬に顔がカサカサになるので化粧水をつけたり、手にハンドクリーム、リップクリームをつける程度です。衣服にも興味がないので、服やカバン、靴などはボロボロになったから仕方なく買う程度です。最近はさすがに20代に着ていた服が見栄え的に合わなくなってきたと感じてきたので、捨て始めました」と話します。


貯めようと思ってやめたというよりは、お金のかかりやすい服や美容に対して元々興味がないために、貯金しやすかったということのようです。

クレカ払いにして出費を振り返る

1000万円を貯めるために具体的に行ったことは、「定期的に貯金額は見ていました。これくらい貯まったんだな~と自己満足しています。基本的に購入履歴が分かるように日頃はクレジットカード払いにしているのですが、出費が多かったと感じたときは、何を買ったかを振り返ります」と語る女性。

「ただ友人との交際費はほとんど削っていません。当時は20代だったので、オールをして飲み代8000〜1万円ということも時々ありましたし、海外旅行、国内旅行などはよく行きました。冬になるとなぜかいろいろな友達からスノボに誘われたので毎週5000〜1万円くらいかかるバスツアーに行っていました」と、日頃の出費に注意を払いつつ、交際費や旅行費にはお金を使っていたそうです。

1000万円達成! その後は……

貯まった1000万円の使い道について伺うと「結婚して、土地を買い、注文住宅を建てました。土地は3000万円だったので、夫と実父のお金と合わせて現金一括で買いました」と、土地を買ったとのこと。


「はじめは、土地購入の資金として貯金を投入することに大変ちゅうちょしましたが、都市の中の立地もさほど悪くない場所に購入することを決めましたので、資金が資産として残ると自分に言い聞かせて購入しました。将来、資金に困ったら売却することもできますし、値上がりの可能性もあるので、使い道としては悪くなかったと思います」と、資産として残す道を選んだそうです。

おすすめの節約術は「現状把握が大事」

おすすめの節約術を聞くと「あまり頑張りすぎないことかと思います。今はダイエットをしていますが、節約とダイエットは似通っていると感じます。余り過度に頑張りすぎると、リバウンドしてしまうかと思います。このくらいだったらできるかというところでうまく調節し、ときにはご褒美も必要です。また、現状把握が大事かと思います。ダイエットでは毎日体重計に乗り、今の体重はどのくらいか把握します。節約では記帳やアプリでどのくらいお金がたまっているかチェックし、現状維持なのか、もう少し気を付けたほうがいいのか、もう少しゆとりを持ってもいいのか考えることができると思います」と話してくれました。

※回答者のコメントは原文ママです
 

この記事の筆者:石川 カズキ
1984年沖縄県生まれ。筑波大学人間学類卒業後、会社員を経て芸人・作家・コピーライターに。エレキコミック・ラーメンズを輩出した芸能事務所トゥインクル・コーポレーション所属。第60回宣伝会議賞コピーゴールド受賞、LOFT公式YouTubeチャンネル『コントするイシカワくん』シリーズのコント台本・出演、KNBラジオCMコンテスト2020・2023協賛社賞受賞など。お仕事あればお気軽にご連絡ください。AIから仕事を奪うのが目標です。
 

 

Lineで送る Facebookでシェア
はてなブックマークに追加

編集部が選ぶおすすめ記事

注目の連載

  • 世界を知れば日本が見える

    韓国の戒厳令、尹大統領はなぜ突然「乱心」したのか。野党だけではない、北朝鮮とアメリカからの影響

  • ヒナタカの雑食系映画論

    独断と偏見で「2024年のホラー映画ランキング」を作成してみた。年末に映画館で見るならぜひ第3位を

  • ここがヘンだよ、ニッポン企業

    「あれは全て私がやりました!」 わが社の“承認欲求モンスター”をどう扱うべきか?

  • 恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」

    静岡の名所をぐるり。東海道新幹線と在来線で巡る、「富士山」絶景ビュースポットの旅