洗濯機の電気代を節約するには、まとめ洗い/毎日少量どっちの方がいい? 【家電のプロが解説】

電気代節約の観点では、洗濯物はまとめ洗いと毎日少量洗いのどちらが良いのでしょうか。「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が回答します。

洗濯機の電気代を節約するには、まとめて洗い/毎日少量どっちのほうがいい?
洗濯機の電気代を節約するには、まとめ洗い/毎日少量どっちの方がいい? 
政府による電気代の補助金制度が2023年9月使用分(10月請求分)で終了することもあり、生活家電の節電方法についても、いま一度見直しておきたいところです。洗濯機については、「まとめ洗い」と「毎日少量洗い」どちらの方が節電になるのでしょうか。「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が回答します。
 

(今回の質問)
洗濯機の電気代&水道代を節約するには、まとめ洗いと毎日少量洗いどっちの方がいい?

 

(回答)
当然「まとめ洗い」です。少量洗いでも一定の電気代&水道代はどうしても発生しますので、まとめて洗った方が節約になります。

 

洗濯物の量が2倍=水道光熱費が2倍ではない

洗濯機を使用する際には電気代のほか、水道代や洗剤代などが発生します。例えば3キロ分の洗濯物を1回洗うのと、6キロ分の洗濯物を1回洗うのとでは、洗濯物の量が2倍になるからといって、水道光熱費がそのまま2倍になるわけでは当然ありません。

洗濯物が少量であっても、どうしても一定の電気代&水道代がかかってきますので、やはりまとめて洗う方が節約になります。
 

定格容量6キロの全自動洗濯機で試算した場合

実際どれくらい違うのでしょうか。資源エネルギー庁が発表している試算によると、定格容量6キロの全自動洗濯機で4.8キロ分(容量の8割)の洗濯物をまとめて洗濯した場合と2.4キロ分(容量の4割)ずつ2回洗濯した場合を比較したところ、電気代&水道代などのトータル発生コストが年間4510円異なることが分かりました。

洗濯物のまとめ洗いとこまめに洗った場合の比較(出典:資源エネルギー庁)
洗濯物のまとめ洗いとこまめに洗った場合の比較(出典:資源エネルギー庁

この試算は全自動洗濯機で行っているため電気代よりも水道代の方が大幅に節約できている印象ですが、もしこれに乾燥機能が加わった場合はどうでしょうか。乾燥機一体型のドラム式洗濯機の場合には電気代がかなり跳ね上がり、トータルで2倍近くなる可能性があります。そういう意味でも、やはり洗濯物はまとめて洗った方が節電、節約になります。
 

洗濯物の入れすぎには注意! 定格容量の8割が目安

ただし注意点もあります。まとめ洗いの方が良いからといって洗濯物を入れすぎてしまうことです。洗濯機の定格容量に対して洗濯物を詰め込んでしまうと、汚れ落ちが悪くなる原因にもなります。

さらに脱水がうまくいかなくなってしまう可能性もあり、そうすると脱水をもう1回やり直すことになります。乾燥機能を使う場合には、洗濯物の量が多いと乾燥時間も余計にかかってしまい、結果的に水道光熱費が上がる可能性もあります。

その辺はご家庭で1日に出る洗濯物の量を見極めた上で、適正な洗濯回数を検討していくのが良いのではないでしょうか。ちなみに1人当たり1日に出る洗濯物の量は約1.5キロといわれており、4人家族なら約6キロになります。それ以外に、共用のタオルやお子さんの運動着、さらにシーツなどを洗う日もあると思います。

最適な洗濯物の量は定格容量の8割が目安になりますので、約6キロの洗濯物を洗いたい場合は8キロ以上、まとめ洗いするなら12キロ以上の大型洗濯機を使用するのが理想ですね。
 

この記事の筆者:田中 真紀子
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。
 
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