マイナス評価を付けられた側は、全く身に覚えがない場合、困惑してしまいますね。相手がマイナス評価を付けるのはどんな場合なのでしょうか。「All About」ネットオークション・フリマアプリガイドの川崎さちえが解説していきます。
今回のお題はこちら
(今回の質問)
メルカリでマイナス評価を付けられるのはどんな場合でしょうか?
(回答)
自分が出品者の立場でマイナス評価が付けられたのであれば、商品に何らかの問題があったか、発送が遅くなってしまったと考えられます。購入者の立場であれば、支払いが遅い、取引メッセージでのやりとりに不満がある、受取評価が遅いのいずれかのケースが多いでしょう。
以下で詳しく解説していきましょう。
購入者が出品者にマイナス評価を付ける理由
まずは自分が出品者だった場合、相手(購入者)にマイナス評価を付けられた理由として考えられるのは以下の通りです。■届いた商品に汚れや破損、不備があった
購入者が出品者にマイナス評価を付けるのは、届いた商品を見て事前説明にはなかった傷や汚れ、破損などのダメージを発見した場合です。購入時には商品説明文と写真で状態を確認するので、それ以外のダメージは「知らされていない」ことになります。
出品者がきちんと商品説明に記載しない、写真を掲載しないことが原因ですが、購入者からすれば「話が違う」となってしまうのです。
とはいえ細かいダメージは書ききれないこともあるので、出品者が「中古品なので理解した上で購入」を促すようなことを書いていれば、多少のダメージは仕方ないでしょう。マイナス評価を付けるのは目立つダメージだった場合が多いといえます。
■発送が予定よりも遅くなってしまった
メルカリでは、商品を出品するタイミングで「発送までの日数」も設定していきます。設定時に「1~2日」「2~3日」「4~7日」から選びますが、それよりも遅いタイミングで発送すると、購入者からマイナス評価を付けられることがあります。
購入者が商品を使う日時を決めていた場合、予定よりも遅くなると、その日に使えなくなる可能性もあります。もし使えないとなれば購入した意味がなくなってしまいますから、マイナス評価は当然といえば当然でしょう。
もし発送が遅くなるようならば、購入者に連絡をすれば大きなトラブルにはならない可能性があります。購入者が商品を不要と思えばキャンセルができます。連絡をしないでダラダラと発送のタイミングを遅くしてしまうから、マイナス評価になってしまうというわけです。
出品者が購入者にマイナス評価を付ける理由
続いては自身が購入者の立場で、出品者からマイナス評価を付けられてしまった場合に考えられる理由です。■支払いが遅い
購入手続きをしてからすぐに支払いの手続きをするユーザーもいれば、時間がたってもなかなか支払いを完了させないユーザーもいます。購入前に出品者に質問をして、支払いが遅くなると伝えてあればよいのですが、購入後に支払いが遅くなると出品者は不安になるもの。実際には支払いが行われたとしても、評価は悪くなってしまいます。
■取引メッセージでのやりとりに不満がある
取引メッセージでやりとりをする際、出品者に無理なお願いをすると、マイナス評価につながりやすくなります。例えば発送を急がせたり梱包に過度な注文をつけたりすると、出品者も不快に思うものです。もし出品者に注文があるならば、購入前にコメントを通して問い合わせましょう。
■受取評価が遅い
商品が届いているにもかかわらず、なかなか受取評価をしないと、出品者はだんだん心配になります。というのも、受取評価をしてくれないと取引が終わらずに、売上金がすぐに入ってこないからです(正確には、購入者からの受取評価や事務局に問い合わせをしない場合、発送通知をした9日後の13時以降に自動で取引が完了します)。
売上金を使う予定がある出品者であればモヤモヤとした気持ちでずっと待つことになってしまい、購入者にマイナス評価をすることもあります。
1度行った評価は変更や取り消しができない
一時的な感情でマイナス評価をしてしまっても、基本的には後なって変更や取り消しはできません。評価は相手の今後の取引に影響を与えることですから、冷静な判断をしていきましょう。この記事の筆者:川崎 さちえ
ネットオークション歴19年、フリマアプリ歴9年。NHK『あさイチ』をはじめとした多数の情報番組に出演し、経験に基づいた実践型のフリマアプリやオークションの魅力を伝えている。