9月3日はグミの日! 日付が「9(グ)3(ミ)」と読めることにちなんで、グミメーカーのUHA味覚糖によって制定されました。
今回は、日本最初のグミは何味だったのかなど、「違いの分かる人」になれるグミの豆知識をご紹介します。
グミは子どもの歯を鍛えるために作られた
グミは、果汁などをゼラチンで固めたドイツ発祥のお菓子。1922年、ドイツのハリボー社が発売したものが最初とされています。
当時のドイツでは歯の病気になってしまう子どもが多いことが社会問題になっていたため、硬いお菓子を作ることで子どもの噛む力を強くしようと考案されました。
子どもたちに愛されるよう、可愛らしい熊の形に作られたハリボー社のグミはグミベア(Gummibär)と呼ばれ、発売から100年を経た今でも世界的に親しまれています。
グミとガムは同じ言葉から生まれた
グミとガム、全く別のお菓子ですが、歯応えがあることは共通していますよね。実はこのふたつ、どちらも「ゴム」が語源。グミはドイツ語でゴムを意味する「Gummi」から名付けられました。
一方のガムは、英語でゴムを意味する「gum」から。メキシコのマヤ文明の住民たちには、サボディラという木の樹液を煮込んで固めた「チクル」と呼ばれるものを噛む習慣がありました。
1860年ごろ、そのチクルをアメリカ人のトーマス・アダムスが持ち帰り、甘味料を加えて発売する際、ゴムを噛むという意味の「チューインガム」と名付けたことがはじまりです。
日本最初のグミは何味だった?
日本で初めてグミが発売されたのは意外と遅く、1980年に当時の明治製菓から発売されました。
夏場に強い、チョコレート以外の新しい分野の商品を目指す開発担当者がヨーロッパへ視察旅行に行った際、出会ったグミに注目。
日本人向けの柔らかい弾力性と歯切れの良い食感に改良して生まれたのが『コーラアップ』です。日本最初のグミはコーラ味だったんですね。
当時はトレイに敷かれたグミを指で押し出す形で、オブラートにも包まれていて現在の一般的なグミとは違いましたが、発売後から品切れも発生するほどの大反響に。1988年にはフルーツ味の『果汁グミ』も発売されて大ヒット。市場が拡大していくきっかけになりました。
今や子どもから大人まで親しまれているグミ。普段は馴染みがない方も、この機会に食べてみてはいかがでしょうか。