スヌーピーはじめ個性あふれる子どもたちが描かれているコミック『ピーナッツ』。南町田グランベリーパーク(東京都町田市)にある「スヌーピーミュージアム」は、『ピーナッツ』の原画コレクション世界一を誇るシュルツ美術館(アメリカ・カリフォルニア州)の、世界で唯一の分館です。
4階建ての建物の中では常設展、そして半年ごとに内容の変わる企画展が開催され、さまざまな角度から『ピーナッツ』の世界を楽しむことができます。
今そんな、スヌーピーミュージアムで行われている「スヌーピーのぬいぐるみワークショップ」が大・大・大人気! 毎月申し込み開始と同時に体験チケットが即完売となっているのです。そんな幻ともいえるワークショップを、筆者が体験してきました!
初心者でも安心! 至れり尽くせりの講座
ワークショップは常設のワークショップルームで開催されます。明るい室内にはぬいぐるみのパーツや道具、手のひらサイズのTシャツなどが整然と置かれていて、このかわいらしい工房に足を踏み入れるだけで、自然と気持ちが上がります。
参加者がそろったら講習がスタート。まずスタッフが1つ1つの工程を分かりやすくレクチャーします。そして実際に作業を始めると、それぞれの席まで来て、ほぼマンツーマンで教えてくれるという至れり尽くせり状態。どんな初心者でも安心してぬいぐるみ作りに挑戦できるのです。
ワークショップの大まかな流れは……
(1)スヌーピーに着せるTシャツと首輪を選ぶ
(2)スヌーピーの頭・顔・手足・体の順に綿を詰めていく
(3)スタッフに背中を縫ってもらう
(4)針などが残っていないか金属探知機にかける
(5)ブラッシングででた余計な毛を風のシャワーで取り除く
(6)Tシャツと首輪を着せ、毛並みを整える
(7)自分だけのスヌーピーが完成! 出生証明書を受け取り、巾着に入れて持ち帰る
オリジナルスヌーピーは綿がキモ
スヌーピーが着るTシャツの色だけでも8種類あるので、どれを選ぶのかということでもオリジナル感は出せますが、最も個性を出せる工程は(2)の綿詰めです。
あらかじめ各テーブルに用意されている綿を全部使えばかなりパンパンのボディになりますが、元気の良さそうなはちきれんばかりのスヌーピーにしたいなら綿のお代わりも可能。
反対にリラックスした雰囲気の“くたっ”と感を出したいなら、綿を少なめに入れるとのんびりムードのスヌーピーに仕上がります。私は綿少なめの“くたっ”とスヌーピーに。参加者も市販のものでは出せない雰囲気に惹かれるのか、綿少なめにする人が多い印象でした。
工程で使う金属探知機や、余分な毛を取り除く風のシャワーなどは遊び心あふれるかわいらしいデザインなので、記念撮影スポットとしても大活躍です。
所要時間は75分。服を着せて整った自分だけのスヌーピーを手にすると、しみじみ愛情が湧いてきました。
参加費は6050円(税込)。あまりの人気を受けて、今後開催枠を増やすといううれしい情報も入ってきています。ワークショップの開催日や申し込み受付開始は不定期なので、参加したい人はとにかくホームページをまめにチェックしましょう!
(c)Peanuts Worldwide LLC
この記事の執筆者:藤丸 由華 プロフィール
東京のラジオ局のアナウンサー時代を含め約30年、東京にこだわった取材を敢行。取材した都内のスポットは2000以上。2008年に独立し、現在はAll About東京ガイド、フリーアナウンサー、2足のわらじで活動。