全曲聞いても40分弱! リピートしたくなる「短尺曲」と誰もが歌える「フレーズ」
矢野:そういった音楽面も僕が今まで聞いてきたK-POPと一味違うと言いますか、特徴的だと思います。ちなみに僕は『Attention』が一番好きなのですが、ゆりこさんのイチオシは?
ゆりこ:全曲! と言っても過言ではないので、おすすめの聞き方をご紹介します。それはデビュー曲の『Attention』から最新アルバムに収録されている『ASAP』まで順に通して聞くこと。全13曲しかありませんし、各3分程度と短いのでぶっ続けで聞いても40分弱。短期間、短時間でNewJeansの持ち味と多面性が見えてくると思います。
矢野:曲の短さも“あえて”なんでしょうね。サブスクで聞くことやSNSでの拡散も見越しての戦略でしょう。短時間でグッと印象付けて、何度も繰り返して聞かせる。
ゆりこ:そうそう。繰り返して聞きたくなる曲も多いです。歌詞にもポイントがあって、『Ditto』『Super Shy』『ETA』などの曲のタイトルにもなっている口ずさみたくなるワードや、「Woo Woo Woo〜」「You You You〜」みたいに韓国語が分からなくても英語に長けていなくても歌える部分が多いんです。意味は分からないけど気付いたらお風呂で歌っちゃってる、みたいな。
矢野:アーティストが世界進出、特にアメリカ市場を狙う際に英語オンリーの曲を出すパターンがあると思うのですが、NewJeansの曲はしっかり韓国語が入っていますよね。それにも関わらずアメリカのビルボードの上位にチャートインしていました。
ゆりこ:メインチャートで1位でしたね。アメリカでの初公演「Lollapalooza 2023」のステージも配信で見ましたが、現地ファンの熱狂ぶりがすごかった!
矢野:世界でも人気が高まっているNewJeans、これからどんどん日本人のファンも増えていきそうですね。サマソニで見たら感想を教えてください!
ゆりこ:はい、では幕張に行ってきます! 後編のリポートもお楽しみに。
【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ:韓国芸能&カルチャーについて書いたり喋ったりする「韓国エンタメウォッチャー」。2000年代からK-POPを愛聴するM世代。編集者として働いた後、ソウル生活を経験。
編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやメンズファッション記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)。