恵比寿始発「鉄道雑学ニュース」 第80回

東急東横線で有料座席指定サービス「Q SEAT」運行開始! 車内はどうなっている?

東急電鉄は8月10日、東急東横線で通勤電車の有料座席指定サービス「Q SEAT」を開始する。どのような反響があるだろうか。

Q SEAT車両の車内はどうなっている?

Q SEAT車両の車内
クロスシートが並ぶQ SEAT車内

Q SEAT車両の車内は、基本的には他社の有料座席指定車両と同じだ。すなわち、車長20メートルで4つの扉、ドアとドアの間に2人掛けクロスシートが通路を挟んで3列並んでいる。
 

Q SEATとして利用しないときはロングシートの6人掛けとなり、通常の7人掛けロングシートよりは1人少ない(最近は6人掛けロングシートもある)。車端部は3人掛けロングシートで、これは固定である。

全席コンセント付き
全席電源コンセント付き、前の席の背面にはカップホルダーも付いている

Q SEATは後発なので、全席に電源コンセントが完備され、ノートパソコンやタブレット、スマホ利用者にとっては充電ができるので重宝する。前にシートがある席では、背面にカップホルダーがあるので、ペットボトルや缶飲料を置くことができ、電車が揺れても倒れる心配がないので安心だ。また、車内では無料のフリーWi-Fiが使える。
 

前にシートがない席(座席番号では6列、9列、12列)はドアの戸袋の位置にあたるので窓がなく車窓は楽しめない。もっとも夜間であるし、車窓を眺めるのが目的で乗車する人は鉄道ファンくらいであろうから、気にする人は少数派であろう。
 

Q SEATに乗車するには?

Q SEATのロゴ
Q SEATのロゴ

指定料金は500円。大人と子どもの区別はない。インターネット販売と駅窓口での販売がある。専用サイト「Qシートチケットレスサービス」に会員登録(無料)して予約を行う。発売は乗車当日のみ。支払いは各種クレジットカードで行う。駅窓口での販売は、東横線の急行停車駅の窓口で行い、支払いは現金のみだ。やはり、乗車当日のみ販売する。なお、車内での販売は行わない。
 

東横線のQ SEATは4号車と5号車で、車体側面の塗装が赤茶色なので一般車両との違いははっきりしている。ホームドアにもQ SEAT停車位置の表示がある。なお、4号車と5号車をQ SEATとして運行するときは、停車駅では渋谷方のドア1つのみが開閉し、他の3つのドアは閉じたままだ。係員が乗務しているので、求めに応じてスマホやタブレットの所定画面を提示することになる。
 

>次ページ:Q SEAT車両はクロスシート&ロングシートの二刀流
 

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