エアコンを使用していて気になることの1つが電気代ではないでしょうか。2023年の夏は例年よりも平均気温が高く、8月以降も厳しい暑さが予想されています。
快適にエアコンを使用しつつ電気代を抑えるコツについて、「All About」白物・美容家電ガイドの田中真紀子が回答します。今回のお題はこちらです。
(今回の質問)
エアコンの風量は「弱」にしたほうが省エネになる?
(回答)
風量「弱」ではなかなか設定温度に到達せず、余計な電気代がかかってしまいます。「自動」設定にすれば、省エネしながら最適な運転をしてくれます。
以下で詳しく解説していきましょう!
「弱」で部屋を涼しくしようとすると、余計に電気代がかかってしまう
風量に関しては、多くの方が風量「弱」のほうが省エネになると思っているようなのですが、エアコンの風量は「弱」ではなかなか設定温度に達しないため、余計に電気代がかかってしまいます。
例えば電源を入れてすぐの状態は、エアコンは部屋全体を頑張って冷やそうと稼働します。その際、風量が弱または微風になっていると、一生懸命冷やしたいのに、風が少ししか出ないので、部屋がなかなか冷えません。
そうすると部屋が冷えるまでに時間がかかってしまい、その間エアコンは頑張り続けてしまうわけですね。結果、余計な電気を使ってしまいますので、消費電力が上がってしまうというわけです。
逆に「強風」にすると電気代がかかるんじゃないかと思われがちですが、エアコンの風量の強弱は、冷やすパワーに比べると、本当に微々たるものになります。風を送るエネルギーは、思ったほど電気代がかかるわけではありません。
ですので、特にエアコンの付け始めは「強風」運転で部屋を冷やした方が短時間で部屋が冷えて、その後も安定した運転になります。
自動運転でおまかせにしよう
強風で部屋を冷ましたあとは弱にして調整していくことになりますが、なかなか面倒くさかったり、適切なタイミングが難しくなります。そこは、自動運転でエアコンに最適な気温、タイミングを判断してもらうのが良いでしょう。
人は風に当たると涼しく感じますので、強風で涼しさを感じているうちに、部屋全体の温度も下がる効果もあります。そういう意味でも、強風もしくは自動運転にしておくのがおすすめですね。
動画でも解説! エアコのの風量、電気代がお得になる設定は?
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やWeb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。