人生を振り返り「若いうちにやっておけばよかった」と思っていることはありますか? 一方で「あんなに頑張っていたけどそこまで力を入れなくてもよかった。もっとほかのことに時間を使えばよかった」と後悔している経験もあるかもしれません。
All About編集部は、2023年5月29日〜6月12日の期間、55歳以上の人を対象に「若いうちにやっておけばよかったと思うこと」についてアンケート調査を実施。20〜40代で後悔していることや、現役時代および現在の仕事の内容、貯金額などについて聞きました。
今回は、北海道在住・56歳男性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&仕事の状況
回答者本人:56歳男性属性(婚姻歴など):既婚、子どもなし
雇用形態:正社員
職種:建設業
現在の年収:500万円
現在の総貯金額:100万円
具体的な仕事内容については「土木工事にて土地改良など、橋梁(きょうりょう)工事にて河川の中から橋脚を一式作りだし、最後の橋梁塗装までを手掛ける現場代理人です」と回答しました。
若いうちに、もっと無茶な経験をしたかった
若いうちにやっておけばよかったと感じていることは「勉強と若いうちの無茶(むちゃ)です」とのこと。「勉強は、やはり“学”がないと、担当監督との打ち合わせや他業種との調整、協会などとの付き合いで、言葉遣いやコンサルティング的な提案など様々なことに頭を悩まされます。日々、今日も勉強の毎日ですが、若い頃に勉強を頑張っていたら、少しだけ楽だったのかなぁと…思ったりします」と話しました。
さらに、「”若い頃の無茶“については、私自身が冒険もあまりせずに仕事に追われ、今日まで送ってきましたが、やはりお金絡みだったり、女性絡みだったり、暴力団絡みだったり、大変な経験もしてみたかったです。経験済みの方は、『わざわざ、する事じゃない』と仰るかもしれませんが、いずれかの経験をされている方は、どこか人間として強さをもっておられる気がします」と続けました。
40代で「起業」をためらった結果、社畜の日々……
年代別に後悔していることを聞くと、まず20〜30代では「仕事仕事で、友達との付き合いを疎かにしてしまったこと」と明かしました。「仕事優先で、寝る間もなく仕事漬けだったので。今思えばブラックだったなぁ……。仕事に負けるのが嫌でがむしゃらに携わっていった結果、気づけば今でも仲の良い友達は片手で数える程度になってしまいました。仕事のがむしゃらを抑えて、もう少し友達と遊んでいたら、”若い頃の無茶“も経験できたのかな?なんて考えます」とのことです。さらに40代で後悔していることは、「起業することを躊躇ったことです。言い訳ばかり考えて、冒険もできず、妻に迷惑かけたくないなど格好付けたりしているうちに、社畜の日々です」と明かしました。
若いうちに無駄だったと思うことは「何もない」
そんな回答者に、若いうちに頑張っていたけど“やらなくてよかった”と感じていることを尋ねると「なにもないです。頑張ったことは、すべて自分の力になっています」と力強く前向きな言葉が返ってきました。これから新しく始めたいことは「近年のソロキャンブームに乗っかりました。近郊で、コンロ焼肉なんですけどね」と話し、これからの人生では、「旅行が趣味なので日本全国を妻と周りたい。特に屋久杉を見に行きたいです」と続けました。
仕事に打ち込んできたため、友達が少なくなってしまったとのことですが、「頑張ったことは、すべて自分の力になっている」と言い切った回答者。最愛の妻とも良好な関係を築いてきたことがうかがえるコメントでした。
※回答者のコメントは原文ママです
この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。