おかえり「Yahoo!オークション」。20年来のユーザーが思い出す、「名前も住所も互いのメアドで教え合っていた」時代の懐かしさ

ヤフーは「ヤフオク!」「PayPayフリマ」の名称を変更すると発表。各サービス名に「Yahoo!」を付け、各サービス連携を強化&ブランドの統一を図ることが狙いのようです。

気になる手数料は?

ユーザーとして気になるのは、各サービスの手数料です。ヤフオク!の落札システム利用料は、Yahoo!プレミアム会員が8.8%(税込)、同非会員が10%(税込)です。ただし、「中古車・新車」など一部のカテゴリでは、落札価格に関わらず所定の落札システム利用料がかかります。
 

PayPayフリマの販売手数料は5%(税込)ですから、今の手数料から変更はありません。PayPayフリマからヤフオク!に同時掲載された商品がヤフオク!で購入された場合は、PayPayフリマの販売手数料5%(税込)が適用されます。
 

ヤフオク!は、以前のYahoo!オークションに戻ることになる?

Yahoo!オークションと聞いて、「あれ? 以前もその名称だったのでは?」と思った人も多いのではないでしょうか。まさにその通りで、同サービスは2013年にYahoo!オークションからヤフオク!に名称が変わりました。筆者はYahoo!オークション時代から利用していますから、なんだか懐かしい気持ちになります。
 

筆者がYahoo!オークションを利用し始めた頃と今では、サービス内容に大きな違いがあります。今振り返ると、「こんなことが……」と思ってしまうのですが、当時はそれが普通でした。
 

■写真はデジカメで撮ってパソコンに移す
20年ほど前はパソコンからの出品が主流でした。パソコンで写真は撮れないので、デジカメで撮って、それをパソコンに移して出品をしていました。今はスマホで撮影してそのまま出品できますから、何てスムーズなんだろうと思ってしまいます。
 

■互いのメールアドレスでやり取り
当時は今のようなメッセージ機能がなかったので、出品者と落札者は互いのメールアドレスを教え合っていました。それを使ってやり取りをしていたのです。落札後に落札者に送られる自動メッセージもありましたが、最終的には個人のメールアドレスです。
 

■名前も住所も教える
個人情報に対して無防備だったというしかありませんが、匿名配送の仕組みもなかったので、出品者と落札者は互いに個人情報を教え合っていました。商品を送る都合がありますから、落札者は出品者に名前や住所を教えなければなりません。出品者は教えなくてもよいとの意見もありましたが、落札者が教えるのだから出品者も教えないと不公平のような空気があったように思います。
 

■金融機関の口座を教える
今でこそお金のやり取りはヤフオク!が管理してくれていますが、以前は個人の金融機関への振り込みが前提でした。そのため出品者は口座番号などを落札者に伝えていたのです。振り込みをしたと連絡があれば、入金を確認して発送です。落札者も振り込み手数料が気になるので、出品者が手数料が安い金融に対応しているかはとても気になる点でした。
 

今では考えられないような仕組みがあったYahoo!オークションですが、当時から個人間取引の場として多くの人が利用していたのは間違いありません。今では個人情報や取引の安全性、そして出品のしやすさも劇的に変化しています。
 

秋には再び「Yahoo!オークション」になりますが、サービスはさらに進化していくことでしょう。20年近く利用するユーザーとしても、非常に楽しみです。

 

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