『君たちはどう生きるか』ついに公開! 満員の劇場、上映後の雰囲気はどうだった?【ネタバレなし】

宮崎駿監督が脚本、原作を手掛けたスタジオジブリの新作映画『君たちはどう生きるか』が7月14日公開されました。声の出演、主題歌など前情報一切なしの異例の新作は、公開前から話題に。スタジオジブリファンの筆者が、公開日当日に劇場で見た率直な感想をお届けします。

上映後、観客の反応は……?

作品の上映が終わって客席からは、感嘆のため息とともに「思ってたのと違う……」といった声が際立って耳に入りました。何しろ、前情報が一切なかった異例の作品です。観客はそれぞれに作品のイメージを思い描いていたのでしょう。実際に見たストーリーとのギャップに戸惑った人も多かったのかもしれません。

この反応は、まさにスタジオジブリの戦略がうまくいったと言わざるを得ないでしょう。今まで経験したことがないような劇場の雰囲気を肌で感じました。

気になる物語はというと、感想を言葉にしようとしてもうまく伝えることができず、「消化に時間がかかる」というのが今の率直な思いです。ぜひ前情報なしで劇場で見て、それぞれが感じたことを語り合うのにふさわしい作品だと感じたので、内容については触れないでおこうと思います。
 

主題歌を担当したあの人に、宮崎駿監督からメッセージも!

また、エンドロールで明らかになった声優キャスト。主人公の少年・牧眞人(まき まひと)の声を担当したのは、現在18歳の俳優、山時聡真(さんとき そうま)さん。7月15日から始まる松岡茉優さん主演のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)にも3年D組の生徒の1人として出演する、注目の若手俳優です。

ほかにも、菅田将暉さん、柴咲コウさん、あいみょん、木村佳乃さん、竹下景子さん、大竹しのぶさんら、特別出演として木村拓哉さん、錚々(そうそう)たるメンバーの名前が並びました。

そして気になる主題歌。映画公開直後にスタジオジブリ公式Twitterでは宮崎駿監督の直筆メッセージを公開しています。

主題歌は、米津玄師さんが作詞、作曲、歌唱を担当した『地球儀』でした。米津さんは4年ほど前に宮崎駿監督から主題歌の依頼を受けたことを公式Twitterで明らかにしています。
 

宮崎駿監督が描く人物の美しさ、自然の尊さ、何歳になっても壊れることのない壮大なファンタジー、所々「あの作品で見たような気がする!」と安堵(あんど)してしまうような宮崎駿監督ならではの世界観など、宮崎駿監督作品の集大成を見たような、そんな作品でした。


この記事の筆者:福島 ゆき プロフィール
アニメや漫画のレビュー、エンタメトピックスなどを中心に、オールジャンルで執筆中のライター。時々、店舗取材などのリポート記事も担当。All AboutおよびAll About NEWSでのライター歴は5年。


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