無意識に「楽しい推し活」を邪魔する足かせ……「推し疲れ」を防ぐために“手放したい”もの

推しを応援することに疲弊感を覚えてしまう「推し疲れ」。原因はSNSやファン仲間との人間関係などさまざま考えられているようですが、「お金事情」も大きいのでは。今回は「K-POPの推し活とお金」をテーマに、具体的な「推し活費用の作り方」や無理なく応援し続けられる「お金の考え方」についてゆるっとトークします。

推し活予算は「自己中心的」かつ「自己満」で決めてヨシ!

推し疲れのサインとは
推し疲れのサインとは


ゆりこ:いろいろご意見はあると思うのですが、アイテムや音源などにお金を出さない、イベントなどへの参加率が低い(ように見える)ファンに対して、「チクリと言いたくなる」「モヤモヤする」ときは黄信号だと思います。自身の中で無意識のうちに「やらされている」「無理している」感覚が生じているのかも……。

矢野:お金に限らず手間や時間も含めて、ですよね。

ゆりこ:はい。お恥ずかしながら私にも身に覚えがあります。どちらの立場も。そこでふと頭に浮かぶのは、飛行機に乗ったときに流れる「酸素マスク使用方法」の説明ビデオ。その内容は「推し活」に限らず、あらゆることに通じるなぁと思うのです。

矢野:緊急時は上から何かが降りてきますよ、っていうアレですか?

ゆりこ:アレです。一般的にどの航空会社も「同伴者(子どもなど)をお連れのお客様はまずご自身の酸素マスクを着用後、次に同伴者のマスクを……」という案内が入りますよね。つまり、まずは自分を安全な状態にしなければ、他人の力になれないという真実がそこにある。

矢野:推しを応援するなら、まずは己のコンディションを整えよと。

ゆりこ:自分が楽しく、快適であってこそ、アーティストやファンの仲間の力になれる。ここで「お金」の話に戻しますと、先ほどお話しした「推し活費用」のマイルールもやっぱり自己中心的かつ自己満で決めていいのでは?

矢野:シンプルな話、本当に納得して払っているかどうかが全てなのかもしれない。お財布と心に優しい推し活のために、できるだけ「他人軸」は排除したいところです。

ゆりこ:ファンが払うお金でアイドル活動が続けられるのも事実だけれど、だからといって“お布施額”によって“階級”が決まるわけじゃない。そもそもファンに上下はないと思う派です。

矢野:そういえば昔、好きなバンドの解散ライブに外せない用事で行けなかったのですが、それを友人に話したところ「本当のファンなら行くよね」って言われてショックを受けたことがあるんです。だから今もSNS上で「〇〇を買わなければ・行かなければ・知らなければ、本当のファンじゃない」みたいな言葉を見かけるたびにウッとなっていたのですが……もうスルーしよう。僕は僕のできる範囲でTWICEや好きなバンドやブランドを応援したい。

ゆりこ:無理は続かないですからね。いつかひずみが生じちゃう。私も納豆ご飯だけの日々は二度とごめんです。
 

【ゆるっとトークをお届けしたのは……】
K-POPゆりこ
:韓国芸能&カルチャーについて書いたり喋ったりする「韓国エンタメウォッチャー」。2000年代からK-POPを愛聴するM世代。編集者として働いた後、ソウル生活を経験。

編集担当・矢野:All Aboutでエンタメやメンズファッション記事を担当するZ世代の若手編集者。物心ついた頃からK-POPリスナーなONCE(TWICEファン)。

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