実家暮らしを選ぶ理由には、経済的な問題だけでなく、両親の介護や自身の持病など、さまざまな事情があります。中には、結婚しながら実家暮らしを選んでパートナーと別居している人や、離婚を機に実家へ戻りそのまま両親の介護を始めたという人もいるようです。
All About編集部は、2023年5月29日~6月12日の期間、現在実家暮らしをしている人を対象にアンケート調査を実施。毎月の生活費や貯金額、実家暮らしをしている理由などを聞きました。
今回は、佐賀県小城市在住・30歳女性のエピソードを紹介します。
回答者のプロフィール&実家の状況
回答者本人:30歳女性在住:佐賀県小城市
家族構成:親2人、自分
世帯年収:自分120万円
実家の間取り:1軒家4LDK(築年数28年)
職業:Webライター
毎月の生活費や貯金額は?
実家に入れている生活費:2万円交際費:1万円
毎月のお小遣い:2万円
毎月の貯金額:3万円
貯金総額:279万円
総務省統計局が発表した「家計調査報告 家計収支編(2021年)」によると、34歳以下の女性の1カ月の平均消費支出は16万3767円です。そのうち、住居費の平均は3万8400円。ただし、家賃などは地域や条件によって異なるため、住居費を除いた約12万5000円程度が回答者の属性に近い平均生活費ということになります。
実家を出る予定の有無を聞くと「どちらともいえない」と回答。その理由は「持病があるため、もし症状が悪化した場合側に誰かがいてくれないと日常生活もままならなくなってしまうから」としたものの、「自立して生活したいという気持ちはある」と、独立の意思があることを明かしました。
「一人暮らしをする経済力も貯金もない」離婚を経験し、実家暮らしに
現在、恋愛や結婚願望は「ない」と回答。離婚を経験し実家に戻ったそうで「もう結婚はうんざり」だと考えているそうです。実家暮らしを選んでいる理由を聞くと「一人暮らしをする経済力も貯金もないので、仕方なくといった感じです」と話してくれました。さらに「両親も年老いてきたので、このまま実家に住み続けて介護をすることになるかもしれません」と続けました。
実家暮らしで苦労していることを聞くと「両親ともにご隠居生活なので、常に見られているという感じがします。たまにはひとりになりたいな、と思っても、部屋に閉じこもるのが精いっぱいなので、好き勝手にできる自由な時間が欲しいです」と告白。実家暮らしで、プライベートゾーンの確保がしづらい点に悩みを感じているそうです。
※回答者のコメントは原文ママです