配信者のコレコレさんが6月7日、自身のYouTubeチャンネル「コレコレチャンネル KoreTube」で動画を更新。主に配信者をターゲットにした70代男性の“偽弁護士”と直接対決する動画を公開しました。
偽弁護士にだまされた活動者から依頼を受ける
大阪府内のレンタルスペースに、ゲーム実況者で「猫こねこ@ホラーゲーム好き」チャンネルの猫こねこさんと来たコレコレさん。「偽物の弁護士に被害を受けました」という人から依頼を受けたと言います。YouTuberや生放送をしている活動者に自分は弁護士だと名乗り、「もし困ってることあったら何でも言ってよ」などの誘い文句で、多数の活動者から相談を受けている70代の男性がいるとのこと。
なぜ、それほど被害者が多いのか。その理由は、70代男性が実在する法律事務所名と弁護士名をかたり、さらにAmazonで購入できる弁護士記章（以下、弁護士バッジ）を付けていたことや、法律事務所名が入ったはんこも用意し、書面まで作成していたこともあり、信じてしまった被害者が増えたようです。
動画に登場した男女4人の活動者たちは、男性が作成した告発状にサインを求められ署名した、集団訴訟の代理人弁護士になると言われた、そのほか弁護士と信じて個人的な相談をしてしまったなどの被害を口にしました。ある女性活動者はこの男性との食事中、男性がジャケットを置いたまま席を立った際に弁護士バッジの裏側を確認したところ、本来あるはずの「日本弁護士連合会員章」の文言と、登録番号の記載がないことから、この男性が弁護士ではないと確信したと言います。
「じゃあ告訴してください」開き直る70代男性
今回の動画は、この4人の被害を受けた活動者のうち1人が「相談がある」という形で男性を呼び出し、そこにコレコレさんたちが踏み込むという算段です。何も知らない男性が、レンタルルームにやって来ました。男性が到着して間もなく、コレコレさんと猫こねこさんがその部屋に突入。早速、コレコレさんは本題である「弁護士さんですか」と男性に切り込むと、「違います」と弁護士ではないことを認めました。なぜこのようなことをしたのかとコレコレさんに詰められた男性は、「結果的に言うてください」と態度を変え始め、「偽物ですよね？」と言われると「だから？」「じゃあ告訴してください」などと開き直りました。
「警察呼んでいいですか？」と言うコレコレさんの言葉にわれを取り戻したのか、あるいはもう諦めたのか。うなだれる男性にコレコレさんは再度、なぜこのようなことをしているのかと、問いかけます。すると男性は「見栄でしょ」と答えました。かつて、法律関係の仕事をしていたという男性。見栄から弁護士と名乗り、さまざまな活動者の相談に乗ってきたが後に引けなくなったとのことですが、これは犯罪行為です。
コレコレさんは、被害を受けた活動者たちが男性に相談した内容を方々で話されるのが困ること、男性の個人情報も知らないので何かあったときに対応ができないため、男性の身分を明かしてもらうとともに、誓約書を作成して署名してもらうか、警察を呼ぶかの選択肢を男性に与えましたが、男性は自身の個人情報を明かしたくないと、かたくなです。この後、ほかの被害を受けた活動者たちもこの部屋に登場して男性と会話をしましたが、最終的に男性は活動者たちと共に警察署へ赴くことになりました。
コメント欄には、「弁護士になりたくてもなれなかった人生で相談してくれる人が欲しかったんだろうな」「偽弁護士を語らなくても問題解決や相談は乗れる貴重な存在なのに偽ったら元も子もない」「今度は本当に困ってる人の相談にのってあげてほしい」「このじいさんを可哀想とか言ってる人、詐欺に引っかからないように注意してね！」「理路整然と偽弁護士に詰め寄るコレさんかっこよ」など、さまざまな声が寄せられました。
中には、男性から金銭を請求された活動者もいました。コレコレさんは、男性のTwitterアカウントに、「弁護士ではありません」とツイートするよう依頼。男性はごねつつも、その場でツイート。また、だまされた活動者たちに対してコレコレさんは、打ち合わせなどを「ネットで済まさない」「普通は騙されない」とくぎを刺していました。
