6月下旬〜7月上旬は夏季賞与支給のシーズンです。長かったコロナ禍も落ち着きつつあり、いくらもらえるのか楽しみな人も多いのではないでしょうか。
本記事では、厚生労働省が公開している「平成15年9月分結果速報及び平成15年夏季賞与の結果(確報)」や、日本経済団体連合会の「2003年夏季・冬季『賞与・一時金調査結果』について」を参考に、今から20年前の夏ボーナス支給額を振り返ります。当時の出来事と一緒に見ていきましょう!
六本木ヒルズオープンや地上デジタルテレビ放送が一部地域で開始した2003年
2003年といえば、『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』やSMAPの『世界に一つだけの花』が大ヒットした年です。
タッチ式のボタンと30ピンコネクタが採用された第3世代iPodもこの年に販売開始。フジテレビの人気番組『トリビアの泉』から流行した「へぇ〜ボタン」や激辛スナック「暴君ハバネロ」「ヘルシア緑茶」などもこの年のヒット商品です。
六本木ヒルズがグランドオープンし、郵政事業庁が日本郵政公社に。地上デジタルテレビ放送が東京、大阪、名古屋で開始したのも2003年でした。
徐々に21世紀の雰囲気になじんできた頃ですが、国内外の出来事を見ると、鳥インフルエンザ感染やオレオレ詐欺の横行、中学生による長崎男児殺害といった少年事件の多発など、痛ましい事件も発生しています。
海外でもアメリカ・イギリスなどの連合軍によるイラク攻撃、北朝鮮の核兵器不拡散条約脱退、世界各地での爆弾テロ多発といった現在にもつながる事件が起こっています。
2003年の夏季賞与は全産業平均で約41万円前後
ここからは、2003年当時の夏ボーナスについて見ていきましょう。
厚生労働省が公開している「平成15年夏季賞与の産業別支給状況」によると、「事業所規模5人以上30人未満」の全産業平均は41万8818円で前年同期比は1.4%増、「事業所規模30人以上」は48万2556円で同1.8%増となっています。※賞与支給事業所の全常用労働者一人平均支給額
日本経済団体連合会が同会員会社と東京経営者協会会員会社2028社を対象(集計社数は313社)に実施した「2003年夏季・冬季『賞与・一時金調査結果』について」によると、支給額平均は69万2172円で、前年同期比0.4%増でした。